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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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当ブログに新しい書庫「神話の果てにー被災地から問う原発 」~空前の事故を検証、考察しながら,これからの原発のあり方考えて行きたいと思います。 ~「見えない敵ー山の危機」

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今日から、当ブログに新しい書庫を作りました。
そのタイトルは
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その趣旨は、実は以前からこの書庫は作りたいと思っていました。
しかし、津波被害の被災者の自分としては、やはり地元の情報を中心に伝えたかったから、先延ばししてきました。
しかし、この福島原発事故でさえ、民衆の世論は「風化し、この大事故の深刻さを、もう忘れさられようとしてる現実」があり、また同じ間違いを繰り返しそうです。

便利さ経済優先の人の欲によって、忘れ去れれようとしているのです。
しかも、福島原発は、現在進行形です。何も解決していません。
 
そのような中、国民の反対デモや意見などを無視して、最初から「大飯原発再稼働ありき」で、民衆の声は全く無視した形で、この前、ついに政府は「大飯原発」の再稼働を決めました。

ここで、ハッキリ言っておきます。
「僕は、脱原発に賛成」な立場です。
なぜなら、「原子力はまだ、技術的にまだ未熟だからです」
確かに、発電はでるし、大きなエネルギーは出せるものではありますが・・。決定的に使ってはいけない理由は、核を処理出来ないものであり、永久に残るゴミだからです。捨て場所もなく、使用済みの燃料棒は最終的にどうするのでしょうか・・?
 
 
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振り返ってみると・。
福島第1原発事故は前例のない放射能汚染をもたらし、多くの人々に痛みを押し付けています。
東北には国内全原発の約4分の1に当たる14基が立地し、その全てが東日本大震災で被災しました。これまで「安全」を信じ、立地による地域振興に期待してきた東北は、これから原子力とどう向き合っていけばいいのでしょうか。

岩手県には原発はありません。
これは、先達が強く拒んだからです。
僕の住んでる田野畑村にも、当時の政府、自民党から何度も立地の話がありました。大きな飴で政府はこの寒村に狙いをつけたのです。それに、騙されなかった住民や首長など・・。今となれば、偉大なことだと思います。

しかし、青森には六ケ所村のプルサーマルを含む、原子力関係の施設が多くあります。
陸でも近いし、何よりも海で繋がっているのです。
今回の福島原発を見るように、放射線は広く拡散します。その意味から自分のところにないからと言って、安全ではないことを福島の事故は立証しました。
 
ですから、日本、地球単位で考えないと・・。人類は大変な危険なものをやってる事になります。
そこで、僕自身、3.11前はあまり関心がなかった「原発」ですが・・。
今は、非常に危機感を感るようになりました。
 
 
この空前の事故を検証、考察しながら,これからの原発のあり方考えて行きたいと思います。
そして、福島原発の余波について、被災地の自分の声を上げて行きたいと思っています。
 
今日はその第1回目です。
 
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見えない敵ー山の危機/進まぬ除染、生業壊す。
河北新報  2012年06月18日
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<直売組合を解散>
 福島県側へ食い込むように位置する宮城県丸森町の筆甫(ひっぽ)地区。農家十数人による直売所の運営組合がことし3月、解散した。代表だった木村健一さん(73)は「山菜やキノコが自慢だったが、買ってもらえないなら店を開けても仕方ない」と肩を落とす。

 6年前に始めた直売所は、食糧不足に見舞われた東日本大震災の直後はよく売れた。ところが、夏になって「客がぱったり途絶えた」(木村さん)。福島県に接していることで、福島第1原発事故による放射能汚染が警戒されたためだ。
 秋には原木シイタケから放射性セシウムが検出された。当時の国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)は下回っていたが店に並べても売れない。直売所は昨年末、事実上の閉鎖に追い込まれた。
 丸森町は原発の北西約50~60キロ。昨年3
月15日夜の雪で、放射性セシウムなどが降下
イメージ 2したとみられる。町内で高い放射線量が計測されても行政の反応は鈍く、国が除染の実施計画を承認したのはことし5月のことだ。
 この間、豊かな自然を求めて移り住んだ人ばかりか、地元出身者にも筆甫を離れる人が出た。
 木村さんは「福島県内と似たような状況なのに丸森は見放されているかのようだ。このままでは集落が消える」と嘆く。

<売れない物作る>
 丸森町からさらに約100キロ北の一関市大東町で干しシイタケを生産している「歌津野(うつの)城戸しいたけ生産組合」。ここでも昨年11月、シイタケの原木から、当時の国の指標値(1キログラム当たり150ベクレル)を超える280ベクレルの放射性セシウムが検出された。
 屋外に置いていた約3万5000本が駄目になった。それでもシイタケを収穫し乾燥させた。東京電力の補償を受けるには、商品として完成させる必要があるからだ。
 「食べてもらえないものを作るってのは、つらいな」と組合員の佐藤伸郎さん(67)。作業場には干しシイタケを詰めた段ボールが並んでいる。
 年間15トンの干しシイタケを出荷する東磐井地方森林組合(一関市)は「来年以降の生産を考えれば、きちんと除染した原木置き場を確保しなければならない。とにかく行動を起こすことが重要だ」と危機感を抱く。

<雨では流出せず>
 シイタケやその原木の放射能汚染は、東北に広がる山々も汚染されたことを意味する。除染などをしない自然な状態で、山の放射性物質はどの程度移動するのか。
 国立環境研究所(茨城県つくば市)は筑波山を対象に、いったん森林に沈着した放射性セシウムが、どれだけ山の外に流れ出るか計算した。原発事故から約10カ月後のことし1月までに流出したセシウムは、沈着量のわずか0.3%だった。
 大原利真・地域環境研究センター長(大気環境科学)は「都市部と異なり、山に落ちて土や木の葉に付着した放射性セシウムは雨ではほとんど流れ出ない」と説明する。
 東北に拡散した放射性物質の大部分は山林に落ちたが、除染は福島県内ですらまだ見通しが立っていない。歌津野城戸しいたけ生産組合の菊池俊秋組合長は訴える。
 「キノコの原木を作ったり炭を焼いたりすることで、山の荒廃を食い止めてきた。早く放射性物質を取り除かないと、山々の荒廃は取り返しがつかなくなる」
 

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