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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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【被災者の二極化が進む  本当の「幸いの種」は見えるのか・・・? 緊急の課題です。】

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【被災者の二極化が進む被災者・・。  
          本当の「幸いの種」は見えるのか・・・?
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東日本大震災から4年目に入りました。
被災地では工事用車両が走り、重機がうなっています。人の住まない、津波襲来地域に防潮堤が再建され、道路が延びる工事です。
一見、復興は順調に進んでいるように見えますが、なにか矛盾を感じる防波堤の高さ、膨大な費用です。
被災者に密着した、事に使って欲しいと感じるのは僕だけでしょうか・・?
だって、そこの背後には民家など人は住めない場所なんです。おかしいと思わない方がおかしいと思います。
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 この防波堤の高さについては、意見がわかれていますが、お国の偉い方々は、現場を知らない中で、また机上の復興事業計画は進んでいます。実態と乖離してるのです。
  例えば、宮城県や岩手県南で行なっている、あの巨大な防波堤はその最たるものでしょう。忘れてならないのは、震災前に海抜8mの防波堤があったがゆえに亡くなった人も多くあることを、考えるべきです。
  海が見えないのが問題なのです。この問題は後で投稿します。)

しかし、その陰で3年前から時が止まったままの人も多くいます。
岩手日報の3,11特集の紙面の「遺族へのアンケート」では、かけがえのない家族を失った深い悲しみが長く続いていることが、あからさまに、紙面を大きく裂いて報道されていました。

「それを助長」しているのは、生活再建や普通の暮らしが、なかなか取り戻せないことだと読み取れました。 
 ほどんどの被災地で災害公営住宅が遅れ、仮設住宅からいつ抜け出せるのか全く目処が立っていないのです。
 いつになるか分からない。用地取得で全く目処が立っていません。高台移転や区画整理事業です。
再三にわたり、僕はこれは「被災自治体んは限界があり、政府が何らかかの「特例措置法を作らなけば出来ない」と訴えてきています。
ホントに、全員から承諾を得るのは、不可能なんです。
だから、無駄な時間ばかり進み、結果として、人口減少は進み、当初の計画との乖離が生まれて来ています。

不安、そして焦りが心の中に溜まっていく
だから、被災地での自宅の再建を諦めた人も少なくなのです。
避難の長期化で希望が少しずつすり減っていくきます。
 昨日も記事投稿したように、その背景には、「産業再生」も進まず、地場産業の震災前の復旧が進まないのでは、もはや故郷を去る人が出て来て当然です。
3年で見えない復興。だから、不安、そして焦りが心の中に溜まっていくのです。
その重圧は、普通の生活をしてる人の想像をはるかに超えている現実だと思います。

 社会的包摂サポートセンターの元・同市市長の熊坂義裕代表理事※は「時間の経過とともに、自力で立ち直れる人と、取り残される人の二極化がますます顕著になってきた」と語っています。

 震災後に立ち上げた24時間無料電話相談『よりそいホットライン』では、岩手、宮城、福島の被災地専用ダイヤルを設けています。

 2月にかかってきた電話約3万7千件のうち、「自殺」が3割、「DV・性暴力など」「ギャンブル、アルコール依存が」が2割。
 人口比からの割合は、いずれも全国平均の2倍以上を超えています。
深刻な悩みが際立つといいます。そして、更に増え、内容も深刻になると予想しています。

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孤立している被災者の姿
 「仮設住宅で電話すると隣に聞こえるからと、布団をかぶってその中から電話してくる人もいる」と熊坂さんは話しています。
相談から見えてくるのは、「孤立している被災者の姿」だと指摘しています。

 そんな、人や所にはここには「人の絆」が届かないのです。
例えば、各自治体や、仮設住宅の自治体での、催しやイベントなどに出てく来るのは、決まった人です。そういう人はまず、問題はあっても、少なくても「自殺」などに陥ることはないでしょう。
だから、催事等に出てこない人がホントは、問題であるのです。「孤立を深め、悩みが膨らんでいる」のです。

 確かに、どんな社会においてもも一定の矛盾があります。
災害、そして、長引く仮設住宅せの生活は、それを激しくあぶり出していると言えると思います。
なかなか、「人の絆が届かない」。そこにこそ、手を差し伸べることなしに、本質的な心の復興は見えてこないといえるのではないでしょうか。

「災いも3年」という言葉があります。
どんな災禍でも、時がたてば幸いの種にもなるという意味です。しかし、この東日本大震災においては、この諺は通用しません。
「果たして「幸いの種」は見えているでしょうか」。熊坂さんは、疑問を問いかけ、危機感を募らせえているのです。

 ※熊坂 義裕(くまさか よしひろ、1952年1月10日 - )は、宮古市に内科開業医で元宮古市長。現在は、盛岡大学栄養科学部教授(元学部長)、京都大学医学部非常勤講師。医療法人双熊会理事長、日本糖尿病学会専門医。

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