東日本大震災から3年目の3月11日は、マスコミ各社がこぞって被災地の現状を伝えていた。
しかし、「なぜ復興が遅れているのか?」、「被災者の苦悩」、「福島原発事故によって避難民の辛過ぎる現実」に迫った報道はなかった感は否めない。
大手マスコミ各社の「政府擁護」の姿勢は変わりない。
歯がゆい思いをしたのは、自分だけではないだろう。
この前、Amazonから取り寄せて「国家のシロアリ」(福場ひとみ著、小学館)とう本を読んだ。
復興予算の流用問題を追求した本だ。
本来、被災地に使われるべき予算が関係ない地域にも流れて行く。
官僚を始めとし、政治家もそれを黙認し「シロアリ」が日本列島を食い荒らす。驚くのは、官僚の開き直った「論理いやこじつけ」だ。
「風が吹けば桶屋が儲かる」式の構図をみごとに作り上げている。廃止予定だった都心の官舎は、震災に乗じた防災対策で見事に存続。一方で被災地自治体の庁舎補修は放置された。
まだまだ、酷い事例は山ほどある。
率直な感想は、「日本は寒々しい世相で理不尽な国家」である。という無念だった。
官僚も政治もマスコミも一体となって、国民をあざむいて自分のためにしか考えていない。
嘆かわしい日本に僕らは住んでいると思うと、隣国のことを笑っている場合ではない。