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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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「「神に捧げる。感謝と祈り」を込めて年縄を作り。」 漁師としての「生業」が震災前に戻った訳ではありません。~ 自然は諦めるしかありません。でも、風評は人災です。来年も漁師は厳しいでしょう。

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昨日は、沖に行ってきました。

少し、南風はありましたが、まあ、いい凪でしたね~~。
 

ズームアップして、陸の山を見ると、雪があります。一昨日に降った雪です。


帰港途中に、イワシか「麦サバ」の反応がありました。上ではカモメが鳥山を作っていました。
ただ、無線で宮古魚市場に「麦サバ」が8トン揚がったと聴きました。
麦サバ」は、小さなサバの事で普通は夏に捕れる魚です。だから、ここらへんも海の異変を感じます。

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港周辺では、ナマコ取りのサッパ船が出ていました。殆んどが仮設住宅暮らしの知人の漁師です。
「第十八 みさご丸」の近くに呼んで、知ってる何人の人に、マダコとドンコをさしあげたら、とても喜んでくれました。
「なんぼ、なんでもナマコだけでは、正月を越すには物足りなかった」と・・。
恐らく、
自分でも思いましたが、差しあげた方は「嬉しいのだろう」と・・。



タコは、50~60枚ぐらい。まあまあかな・?

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船の水瓶にも、入っています。
注文があったので、近くの人に小売して、特別な方には、注文を受けたので、遠くの人には送りました。


正月用のオカズもいました。
(アイナメ、ナメタガレイ、タコ、ドンコ、ハモ、などなど・・。)


なんとか、正月のオカズができました。

どうせ、年が開けて2日には、初漁に出ますから・・・・。

イメージ 4


でも、こんなのは、とりあえずなんです。

まだまだ、漁師としての「生業」(なりわい)が震災前に戻った訳ではありません。
この前、12月中旬に仮決算を計算すると、まだ赤字です。

「海の自然は震災で壊され」、2012年春以降、「海水温度は2℃以上高い状態」がずっと続いています。
更に、なんともない普通の魚介類の単価が原発の風評で売れないから安い。
そんな状況に改善の変化が欲しいのですが・・。、
自然は諦めるしかありません。しかし、風評は人災です。
更に、震災復興が進まないために、魚の水産会社=魚市場の仲買人も、厳しい単価でしか、入札金額をいれません。「
魚の水産会社」もまた、多重債務者であり苦しいのです。
だから、このバランスのとれた、復旧でないと全てが苦しむ状況を作っています。

神頼みしかない感じがします。
今日は、自分の家の北側の山に行って赤松の枝を頂いてきます。
お神酒と塩で「山の神」にお礼とご挨拶をし、身を塩で身を清め。
そして、刃物を使うのです。
その後、親戚の農家から頂いた藁で「神に捧げる。感謝と祈り」を込めて、年縄を作ります。
年縄を制作して、家、神棚、船、車などに飾りつけて・・。

今日もやることがいっぱいです。
 

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