東京電力福島第一原発の汚染水問題は、「底なし沼」の状況である。
日本や東北のイメージを損ね、産業の復興をを停滞させている。
特に国民全体で汚染物質のイメージが、東北全体のイメージが原発汚染=東北=津波被災地の岩手・宮城という構図で風評がひろがり一人歩きしている。
これは、震災の年に瓦礫受け入れの時に、根拠なき風評で定着たように思う。
だが、これはこのような事実とは違う。
◆海では親潮があるために、福島の海水が北に昇って来る事はありえない。
◆「new.atmc」は各都道府県の3792地点の放射線量グラフを公開。 10分毎更新の最新放射線量データです。 見ればわかるように、福島を除いて、全国ほぼ同じ空中線量は同じ高さになっています。これから、北風が入る季節になれば、東北よりもむしろ東京以南が高い数値になります。(昨年もそうでした)
原発の風評被害でホントに津波被災地は今、危機的な状況にあります。
産業が復興しないために、人口流失は加速しているのです。
津波襲来地域の岩手・宮城の沿岸部は水産業が地域経済を牽引して来た経緯があります。
↓の記事のように、漁業、水産加工業など関連産業は今、危機的な状況にあります。
↓の記事のように、漁業、水産加工業など関連産業は今、危機的な状況にあります。
重要投稿! 【被災地漁師の生の声】 被災地で復活した漁業、水産業者、2年連続の不漁と原発風評被害 燃料、資材高で悪循環 ~ 今、「多重債務返済に追われている」水産関係者沿岸漁業が厳しい状況。
2013/9/24(火) 午後 0:03
震災から2年半。あんな、汚染水で遅すぎる政府対応である。
安倍首相は原発視察をした際、「国が前面に出て対応する」と強調した。
まさか、あの言葉もウソではないだろうか? と疑心暗鬼になってりまう。
オリンピックの招致決定の時のあの「汚染水は港湾内で完全にブロック」と言い切ったのには仰天 したからだし、原発を海外に売り込むトップセールスまでしてるからだ。
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原発収束まで、長い長い道のりである。国が全面に出て当然である。
東電にまかせておいては、コストばかり先行して、これまで見ての通りのずさんな、確実なやり方とは程遠い。
国と東電が真に一体となって進まなければ、出口は絶対に見えてこない。
そもそも、原発を推進してきたのは、政府自民党であるから当然のことではある。
安倍首相は今年2月の参院予算委員会で「(収束は)前の政権がそう判断したが、とても収束と言える状況ではない」との認識を示した。
事故の後遺症に苦しむ東北にとっては当然の発言である。
安倍首相に望むのは、「(第一原発の)状況はコントロールされている」と言い切った国際公約の順守だ。
東電は事故対応に1兆円を追加確保し、来年度中の汚染水の浄化などを打ち出したが、こうした対策が速やかに着実に実行されないと、首相自身の公約違反になる。同時に東電に要請した5、6号機の廃炉は東電への半ば、勧告でもいいはずだ。
東京五輪の招致成功は国を挙げて歓迎ムードに包まれた。
しかし、あの時招致の関係者から「東京は福島とは250キロ離れている」と差別ともとれる発言が沢山あった。
しかし、あの時招致の関係者から「東京は福島とは250キロ離れている」と差別ともとれる発言が沢山あった。
被災地は今、原発がある限り手放しでは喜べない中にあることを知って欲しい。
今回の安倍首相の視察は五輪に向けて国内外に事態改善への意欲をアピールする狙いがあった。だが、農林漁業などの従事者からは現場の悩み、苦しみを聞いてほしいという声も出た。今後も被災地に来る時間を作るべきである。ぜひ、そうした機会を持つべきである。
これは、福島だけでなく、風評で内陸の農林業も含めて東北全体の問題だからである。
安倍首相が示した「IOCでの国際社会に発言」あのような大嘘の発言したのだ。
国際社会は見ている。国民も見ている。あの言葉がウソでないなら。政治家の言葉は重いはずだ。
一国の総理としての誠意ある姿勢と実行に期待する。