昨日8月13日は「盆の入り」。
東日本大震災から2年5カ月がたった被災地の寺では、朝から墓参りをする人の姿が見られました。
東日本大震災から3度目のお盆を迎えた13日、岩手県沿岸部の各寺院は住民や帰省客らが続々と墓参りに訪れ、震災犠牲者や先祖を思い静かに手を合わせた。
本堂や墓地が津波を受けた大槌町末広町の江岸寺は倒れたままの墓石があり、赤茶けた火災の跡が今も生々しい。墓地の高台からは町中心部が見渡せるが、基礎が撤去された更地に雑草が生い茂り、復興の歩みはまだ実感できない。
津波で同町須賀町の実家が流失した埼玉県宮代町のパート女性(35)は家族と共に墓前に花を手向け「いつも心の中にあるのは震災前の大槌。町に帰るたびに現実を直視しなければならない。」と神妙な面持ちだった。
大船渡市三陸町越喜来の円満寺では、津波で夫=当時(86)=を亡くし、同市三陸町越喜来の仮設住宅で暮らす女性(85)は、夫が好きだった発泡酒と団子を墓前に供えた。「三回忌を終え、最近少し肩の荷が下りたように感じる。寂しさは残るが、昨年より心穏やかにお父さんを迎えたい」と、そっと墓石に手を添えた。
13日は朝から、花を手にした家族連れなどが訪れ、亡くなった人の霊を弔っていた。
