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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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「憲法改憲問題」ー 【国民の間では「深まっていない」は67% なので、安倍氏が「機は熟してきた」は安倍氏の頭の中だけ 「世論など何処吹く風」の姿勢】

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「憲法改憲問題」ー
【国民の間では「深まっていない」は67% なので、安倍氏が「機は熟してきた」は安倍氏の頭の中だけ 「世論など何処吹く風」の姿勢】
今日は憲法記念日です。今年は特に、憲法施行70年の節目の年であり、全国各地で、「改憲派」と「護憲派」の集会など、本格的な議論や主張がなせれることでしょう。
そして、昨日投稿したように、安倍氏 憲法改正に強い意欲を示し、「いよいよ機は熟してきた節目の年に必ずや歴史的一歩を踏み出す。憲法改正の大きな目標に向かって前進する。」と述べています。
イメージ 1

ところが、安倍政権の広報誌にNHKの世論調査でさえ、注目されるのは、【憲法変えるかの議論 “深まっていない”が3分の2】
https://goo.gl/yi2yNC
Q1, 国民の間で、憲法を変えるか変えないかという議論がどの程度深まっていると思うか聞いたところ、「かなり深まっている」が3%、「ある程度深まっている」が26%、「あまり深まっていない」は57%。「まったく深まっていない」は10%であり。
つまり、国民の間では、「深まっていない」は67%もあるのです。

Q2、
「国の政治に優先的に取り組んでほしいことを複数回答で聞いたところ、「憲法改正」はたったの6%で、9つの選択肢の中で最も低くなっており、男女別や年代別に見ても「憲法改正」を優先課題に挙げた人はすべての層で1割に満たず、最も低くなっています。
 高かったのは、「社会保障や福祉政策」が62%、「景気・雇用対策」が55%、「少子化対策や教育政策」が37%などとなっているのです。


安倍氏が「いよいよ機は熟してきた」というのは詭弁であり、「機が熟した」とはとても言えないのがわかります。
安倍氏自身の頭の中だけや、自民党の考えでだけであり、国民世論は「機が熟していない」のです。ここでも優先順位を間違えていることがわかります。「いつものことながら、「世論など何処吹く風」の姿勢なのです。
さて、TBS系の世論調査でも、【憲法改正の必要性についてたずねたところ】
「改正すべき」が43%、「改正すべきでない」が42%で、拮抗した結果となっていますが、注目すべきは、10年前の2007年5月の調査と比べると、「改正すべき」が10ポイント減っている点です。

このNHKとTBSの世論調査を考えると・・。
①「「憲法改正」よりも、先に「社会保障や福祉政策」、「景気・雇用対策」、「少子化対策や教育政策」などを優先的にやってほしいということ。課題に挙げた人はすべての層で1割に満たず」

②10年前の調査と比べると「改正すべき」が10ポイントも減っている点ですから、現憲法のままで良いと考えてる人は増えて行きそうです。

【今は憲法を変えるべきでないという立場の東京大学の石川健治教授
イメージ 6「本気で憲法改正を考えるのであれば、もっと前倒しで憲法論議を深めておかないと、非常に悔いを残す結
果になる」と指摘したうえで、「憲法への理解が深まらない中で改正を考えるのは極めて危険なことで、この状況で憲法改正を強行することはありえないと思う。まずは議論が深まることが大事だと思う」と述べました。
 また、憲法を改正して新たに盛り込んだほうがよいと思う権利を聞いた結果については、「憲法の人権条項は、『これしか守らない』と限定的に列挙しているのではなく、例を示しているだけで、例えばプライバシー権は、判例や学説で憲法上の権利であることが確立していて、これらを盛り込むことは憲法改正の積極的な理由にはなりにくい」と述べました。
 さらに、憲法に「緊急事態条項」を加えるべきかどうかについては「まずは法律で対処しなければならない。例えば自然災害のリスクについてはすでに法律を整備して対応している。なんとなく緊急事態があるから備えなければならないという反応は非常に危険で、議論をもっと深めていく必要がある」と指摘しています。

私は護憲派の立場ですが、
【たとえ、時代は変化し、国際情勢が変わったとしても、70年と短い期間で人類の原理が変わるものではない】 
現憲法の基本理念である「基本的人権の保障」「国家権力の行使を制限し」、「国民の権利・自由 の保障を図る」ためのものであり、平和主義であるからです。

【国民主権】イメージ 3
 主権とは、国の意思を決定する
権利のことを言います。 
この主権が国民にあるということは、国の意思を国民が決定できる(実際には国民の代表者である政治家が決定をするという形ですが)ということです。 
【基本的人権の尊重】
 基本的人権とは、人が生まれながらにして持っている権利のことです。例えば生存する権利や自由を求める権利などです。 
この権利は最大限に尊重される必要があり、侵すことのできない永久の権利として日本国憲法に規定されています。 
【平和主義】
 第2次世界対戦、太平洋戦争を通じて戦争の悲惨さを痛感した日本は、「戦争の放棄」、「戦力の不保持」、「交戦権の否認」を憲法に定めています。


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これらは、時代が変化しようと「現憲法は人類普遍の原理」だからです。
これまで、安倍政権はこの憲法を重視する政治の「立憲主義」を無視して政権運営をおこない、国民が望んでもいない、「安保法」「国家機密法」「教育基本法」などを作り、自衛隊を軍隊にしようとしています。
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そして、基本的人権を制約する「共謀罪」を国会で連休明けにも強行に採決しようとしています。
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こうした、「立憲主義」を無視したり、世論も無視した政治は政治ではないでしょう。 
今日は憲法記念日。さて、あなたはどうかんがえるのでしょう。
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【各党、憲法記念日に談話 自民「改憲に道筋」・民進警戒】
朝日デジタル 2017年5月3日03時20分
http://www.asahi.com/articles/ASK524VQ6K52UTFK00D.html
3日の憲法記念日に合わせ、各党が談話を発表した。
【主な内容は次の通り】

■〈自民党〉 現行憲法施行70年の節目の年。新しい時代の理想の姿を描き、憲法改正に向けた道筋を鮮明に示すことは国民各層の願い。各党とも連携を図りながら憲法論議を加速させる。
■〈公明党〉 新たな条文を付け加える「加憲」の立場。改正論議の審議は国民の理解を得ながら進めなければならない。
●〈民進党〉 (安倍晋三首相は)年々、憲法改悪への野心をあらわにしてきた。(改憲勢力が)衆参両院の3分の2を制し、憲法改悪を数の力で達成することもいとわない姿勢さえのぞかせている。
●〈共産党〉 憲法の全条項を守る。日本を「戦争をする国」にするための安倍政権の危険な改憲策動に断固反対する。
■〈日本維新の会〉 教育無償化など我が党の憲法改正原案への理解を求めるとともに、各党の意見にも虚心坦懐(たんかい)に耳を傾ける。
●〈自由党〉 情緒的な反立憲主義の立場をとる安倍政権下での憲法改正は、全く認められない。
●〈社民党〉 平和を愛し憲法改悪に反対する多くの人々とともに全力で闘い、改憲の流れを押し戻していく。
●〈日本のこころ〉 現行憲法の部分改正ではなく、本来持つべき憲法についての議論が深まることを願う。

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