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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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被災女性の仮設住宅での手仕事。~今はまだ、家計を支えるほどではないにせよ、副業として持つ意味は大きい。是非、応援して欲しい。

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災害時に仕事をつくり出して、販売して、家計の足しにする。

この、被災者を支援する手法を「キャッシュ・フォー・ワーク」と呼ばれています。
元来は途上国の難民支援として非政府組織(NGO)などが行っていた手法
です。

3.11東日本大震災で被災した女性が、手仕事で色々な製品を作り出して、収入を得る。ような取り組みが広がり、定着して来ています。

たとえば、
刺し子製品を手作りし、販売する事業が大槌町で行われています。
作業に当たるのは地元の約40人の主婦たちです。
昨年6月に活動を始めたのですが。
今年8月末までに、なんとマットやTシャツなど1万7千点を売り上げ、約900万円が女性たちの収入となったのです。

これは、コミュニティービジネスとして継続的に展開する価値が十分にあります。

今は京都市のNPO法人が支援、運営しているようですが、10年以内に現地法人化して。更に地元民の手で経営する形を目指しています。

 「地域の人がオーナーになり、地元の産業として成り立たせたい」とNPOの支援団体関係者は語っています。

関係者の志は高いようです。とても、いいことですね。

 岩手県や宮城県の被災地で、女性たちがさまざまな手仕事に取り組んで来ています。
製作した小物や衣類は支援する企業やNPOがネットなどで全国に販売する仕組み、しかし、主婦たちも近い将来には、自分でPCを操り、ネットでの販売が出来るようになる、また支援も必要だと僕は感じます。
いつまでも、NPOなどに頼ってはいられないのです。
NPOも自らの、活動の支援金が必要であり、この販売から手数料が流れているからです。

宮城のあるグループでは、「結構この手数料が大きくて・・・。」と漏らしていました。NPOもボランティアなのですから、ある程度、「起動に乗ったら」、自分たちの手から離す事も必要だと思います。


女性の多くは仮設住宅に住み、仕事を失った人も少なくないのです。

売り上げは貴重な現金収入になるはずです。





一番大切な事は
仕事をすることで気分転換になり、不安や焦りを少しでも、和らげる効果があり、精神的にもとてもいいことだと思いますね。
人は誰しも、何かをやってる事で、落ち着くものだと思いますから・・。

これは当然、暗くなりがちな、被災地での生活や地域に大きな活力を与えるはずです。


家計を支えるほどではないにしても、副業として持つ意味は大きいハずです。
「なりわい」の一つとして、このような輪を広げ、これからも息の長い活動にしていくべきですね。

 災害時に仕事をつくり、被災者を支援する手法を「キャッシュ・フォー・ワーク」と呼ぶます。
元来は途上国の難民支援として非政府組織(NGO)などが行っていた。


ご存知方もいると思いますが
岩手、宮城両県の女性たちが漁網で作る「浜のミサンガ・環」は生産者が300人を超え、1億7千万円を売り上げました。凄い、パワーです。
無論、買ってくださる全国の温かい支援があったのも見逃せないことです。
ありがたいことですね。

この、「浜のミサンガ・環」の取り組みは、非常に早かった。
まだ、「絆」という言葉が、全国で言われ、騒がれていたころです。それに、メディアが乗って活用したし、ネット上でも、SNSで拡散、シェアされて、PRも大きな売り上げになったと言えます。


しかし、今現在、震災から時間が経過して
事業を続けるための課題は少なくないのです。
3.11の震災への関心が薄れるにつれて売り上げが減る例が目立って来ています。
販売を維持、拡大するには運営面の支援がまだ必要なのかも知れません。

それに、多くの被災者が、似たような事を後発で初めて、その数は相当な数になっています。
3.11の被災地は、広く。また、「浜」という似たような、地域イメージがあります。
だから、僕は何らかの「地域別の差別化」が必要となって来ると思います。


利益を上げて雇用を確保しようとすれば、需要の把握など経営戦略が求められます。
また、品質を一定にするための工夫や研修も必要となって来るでしょう。
 
買い物で被災地を応援しようという動きは今でもありがたいことに続いているように感じます。

支援行事が頻繁に開かれる首都圏等で生産団体が共同で販売するのに、便乗するのも一つの方法だと思います。

行政のキャッシュ・フォー・ワークとなる緊急雇用創出事業は、県内で2011年度に約8千人の職を生み出したといいます。しかし、これは、短い期間のため期限後の長期雇用が課題となっているように感じます。
これも、新たな戦略や工夫をする必要があります。


でも僕はこれは将来

女性たちの手仕事は今は小さくても、「新産業に育つ可能性を秘める」と僕は強く思っています。

被災地の中で、以前は、「浜の母ちゃん」だった人も、ご主人が漁師をやめても、続けられる仕事として
定着して欲しいものです。


是非、全国のみなさん。
この、「浜の母ちゃん」の頑張ってる活動を見守り、今は、とりあえず、製品購入などで応援してほしいでのす。


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