Quantcast
Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3913

【狙われる黒いダイヤ ナマコ密漁組織横行 摘発は氷山の一角 アワビ密漁に次ぐ、膨大な金額は暴力団の資金源 海上保安庁、警察は徹底した摘発を】

$
0
0
【狙われる黒いダイヤ ナマコ密漁組織横行 摘発は氷山の一角 アワビ密漁に次ぐ、膨大な金額は暴力団の資金源 海上保安庁、警察は徹底した摘発を】

陸奥湾内を舞台にした組織的なナマコ密漁事件の摘発が、青森県内で相次いでいる。中国では高級食材などとして高値で取引され、良品の乾燥ナマコは国内でも1キロ20万円超で売買されている。1組織当たりの被害額は億単位に上るとみられ、被害漁協は大きな痛手を負う。事態を重くみた県漁連(赤石憲二会長)は、密漁防止対策の強化を県に要望する。

 <摘発は氷山の一角>

 県警は今月、指定暴力団山口組系組員=北海道函館市=が関わるむつ市川内沖の密漁事件を立件し、これまでに計8人を逮捕した。逮捕容疑は約960キロ(約288万円相当)の密漁だが、グループは青森-函館を結ぶフェリーでナマコを運び、その乗船記録などから2014年9月以降、約80トン、2億円以上を荒稼ぎした疑いがある。
 また、青森海上保安部は昨年10月、青森市や石巻市の男11人が関与した蓬田村沿岸の密漁事件(いずれも有罪)を摘発した。内偵捜査に約2年をかけ、計約700キロを密漁した現場を押さえた。海保は「これは氷山の一角で、被害は計り知れない」と言及する。
 被害に遭った蓬田村漁協はここ10年で約6600万円を掛け、稚ナマコを放流してきた。出荷まで3、4年かかるナマコの資源を計画的に管理し、安定し始めた直後の出来事だった。
岩手の三陸などでは、2011年震災以降、浜に人が少なくッたために、「三陸アワビ」はブランドモノだが、アワビの密漁は摘発されただけで、7件で被害額は8000万円を超えている。 氷山の一角だ。これまで、当ブログで取り上げて来ただけでも下記のように、震災以降の密漁は大掛かりで各漁協組合長会議でも、「アワビ、ナマコ、ホヤ等」の密漁対策は大きな課題でになる。「アワビの密漁金額が膨大だが、ナマコ、ホヤなども合わせると被害額の5倍の4億万を超えるのではないか」と指摘している。
まさに、摘発されるのは氷山の一角なのである。
クリックすると新しいウィンドウで開きます

クリックすると新しいウィンドウで開きます

「過去記事」
1,【津波被災地沿岸、夜に人気なくなるところ狙って密漁。 資源激減 密漁アワビは買い受けする業者がいるから密漁するんです。徹底捜査を!】
2014/9/20(土) 午前 4:37
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/63250938.html

2,【被災地のアワビ密漁。【罪があまりにも軽い密漁犯罪の裁判】~311の津波で多くのアワビが流失し、潰されたりして資源は激減。漁民は震災以降2年採取を我慢してきたのです。】
2013/12/27(金) 午前 6:24
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/62720001.html


3,【アワビ密漁 背後関係解明に全力を ~ 密漁が後を絶たないのは、「もうけ」に比べて罰則が軽いことだ。岩手県漁業調整規則を条例の早期な改正を】
2013/10/27(日) 午前 4:26
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/62605547.html
4,【11月のアワビ解禁を前に、またもや密漁。岩手、青森、宮城3県の男6人を逮捕。~ 漁師は我慢してきたのです。許せません。怒り心頭です。】
2013/10/25(金) 午前 5:29
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/62602171.html

5、【[被災地の実態]  アワビ資源の激減の要因の一つ。罪の軽い密漁。撲滅は難しいアワビ密漁。】

 <暴力団の資金源が主な流れ>
 福田幸生組合長は「ナマコの漁獲金額は年30億円近くに上る。ホタテが振るわないときに、その分を補ってくれる重要な水産資源になっている」と説明。「密漁者は裁判で執行猶予が付くことが多く、再び被害に遭うのが怖い」と明かす。
 北海道や青森県産のナマコは突起が多く鋭利なのが特徴で、見た目から「黒いダイヤ」とも呼ばれる。中国では最高級品として宮廷料理や漢方薬にも利用されているという。一方で高値取引は一獲千金につながり、捜査関係者は「暴力団の資金源に回っている可能性が極めて高い」とみる。
 漁業者らは資源管理と密漁監視に努めてきたものの、被害はやまない。これは、密漁の刑罰が軽いためである。
密漁の刑罰】は各県の条例で定められている。
岩手県の場合、(
密漁の罰則が軽いため、捕まえても効果がなく、密漁が急増しているために、「刑罰を懲役6ヶ月以下、罰金10万円以下」を改正して、懲役3年以下、罰金200万円以下」に2006年4月1日より施行された)これでも刑罰が甘く、暴力団にとっては「前科何犯」は逆に伯がつき、怖くも何ともなと思ってる。5回やって1回捕まってもの元は捕れるとの考えがあるからだ。

県漁連はあらためて県に
(1)監視体制の構築と密漁取り締まりの強化
(2)国への罰則強化の働き掛け-を要請する。
担当者は「県内外には相当数の密漁グループが存在し、背後には暴力団いるいると思われる。自己防衛では限界だ、各県警や保安庁などが横の連携を密にして、漁業者の資源を守って欲しい」と強調した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※【ナマコ】とは?
円筒状で左右対称の体形をした無脊椎(せきつい)動物で、日本近海に生息すのは、主に食用になるのはマナマコで、体表の色からアカナマコ、アオナマコ、クロナマコの3種に区別される。アカナマコは国内の生食向けに1キロあたり700~2千円程度で取引される。
アオナマコ、クロナマコの乾燥制品は高級食材、薬として主に香港や中国に輸出される。農林水産省の統計によると、2014年の輸出量は約195トン、価格は約118億円に上る。主産地は北海道や青森県、岩手県など寒冷地。岩手県によると、県内のナマコ漁獲量(生)は年間20トン前後で、大半がアカナマコだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【ナマコ700キロ密漁容疑、男7人を逮捕 北海道警】
朝日新聞デジタル 11/16(水) 21:14配信
http://www.asahi.com/articles/ASJCJ6QPKJCJIIPE02K.html
約700キロのナマコを密漁したとして、北海道警は16日、北海道函館市日吉町3丁目、石岡誠二容疑者(38)ら男7人を漁業法違反などの疑いで逮捕したと発表した。道警は、販売目的で密漁した可能性があるとみて調べている。
 ほかに逮捕されたのは、札幌市と小樽市に住む30~40代の男ら。6人は容疑を認めているが、1人は「今は言えない」と話しているという。
 伊達署によると、7人は10日午後10時10分ごろ、北海道伊達市向有珠町沖の内浦湾で、ナマコ約715キロ(計214万5千円相当)を密漁し、漁業権を侵害した疑いがある。
 漁業関係者から同日、「密漁している」との情報提供があった。7人のうち2人は、警察官にその場で取り押さえられたという。

陸奥湾内を舞台にした組織的なナマコ密漁事件の摘発が、青森県内で相次いでいる。中国では高級食材などとして高値で取引され、良品の乾燥ナマコは国内でも1キロ20万円超で売買されている。1組織当たりの被害額は億単位に上るとみられ、被害漁協は大きな痛手を負う。事態を重くみた県漁連(赤石憲二会長)は、密漁防止対策の強化を県に要望する。

 <摘発は氷山の一角>

 県警は今月、指定暴力団山口組系組員=北海道函館市=が関わるむつ市川内沖の密漁事件を立件し、これまでに計8人を逮捕した。逮捕容疑は約960キロ(約288万円相当)の密漁だが、グループは青森-函館を結ぶフェリーでナマコを運び、その乗船記録などから2014年9月以降、約80トン、2億円以上を荒稼ぎした疑いがある。
 また、青森海上保安部は昨年10月、青森市や石巻市の男11人が関与した蓬田村沿岸の密漁事件(いずれも有罪)を摘発した。内偵捜査に約2年をかけ、計約700キロを密漁した現場を押さえた。海保は「これは氷山の一角で、被害は計り知れない」と言及する。
 被害に遭った蓬田村漁協はここ10年で約6600万円を掛け、稚ナマコを放流してきた。出荷まで3、4年かかるナマコの資源を計画的に管理し、安定し始めた直後の出来事だった。

 岩手の三陸などでは、震災で激減したために、漁業者が巨費をかけて毎年稚貝を放流して密漁分を補ってるが、密漁に追いつかない。
 2011年震災以降、浜に人が少なくッたために、「三陸アワビ」はブランドモノだが、アワビの密漁は摘発されただけで、7件で被害額は8000万円を超えている。 氷山の一角だ。これまで、当ブログで取り上げて来ただけでも下記のように、震災以降の密漁は大掛かりで各漁協組合長会議でも、「アワビ、ナマコ、ホヤ等」の密漁対策は大きな課題でになる。「」
 <暴力団の資金源>
 福田幸生組合長は「ナマコの漁獲金額は年30億円近くに上る。ホタテが振るわないときに、その分を補ってくれる重要な水産資源になっている」と説明。「密漁者は裁判で執行猶予が付くことが多く、再び被害に遭うのが怖い」と明かす。
 北海道や青森県、岩手産のナマコは突起が多く鋭利なのが特徴で、見た目から「黒いダイヤ」とも呼ばれる。中国では最高級品として宮廷料理や漢方薬にも利用されているという。一方で高値取引は一獲千金につながり、捜査関係者は「暴力団の資金源に回っている可能性が極めて高い」とみる。
 漁業者らは資源管理と密漁監視に努めてきたものの、被害はやまない。県漁連はあらためて県に
(1)監視体制の構築と密漁取り締まりの強化
(2)国への罰則強化の働き掛け-を要請する。担当者は「県内には複数の密漁グループが存在していると思われる。自己防衛では限界だ」と強調した。


一般の方も、「アクラング」、「ゴミボート」など見たら、是非、110番の警察。118の保安庁に電話してください。  最寄りの漁協でもいいのです。
よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【ナマコ700キロ密漁容疑、男7人を逮捕 北海道警】
朝日新聞デジタル 11/16(水) 21:14配信
http://www.asahi.com/articles/ASJCJ6QPKJCJIIPE02K.html
約700キロのナマコを密漁したとして、北海道警は16日、北海道函館市日吉町3丁目、石岡誠二容疑者(38)ら男7人を漁業法違反などの疑いで逮捕したと発表した。道警は、販売目的で密漁した可能性があるとみて調べている。
 ほかに逮捕されたのは、札幌市と小樽市に住む30~40代の男ら。6人は容疑を認めているが、1人は「今は言えない」と話しているという。
 伊達署によると、7人は10日午後10時10分ごろ、北海道伊達市向有珠町沖の内浦湾で、ナマコ約715キロ(計214万5千円相当)を密漁し、漁業権を侵害した疑いがある。
 漁業関係者から同日、「密漁している」との情報提供があった。7人のうち2人は、警察官にその場で取り押さえられたという。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3913

Trending Articles