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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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漁師復活はしても、これからが債務返済などありますから、本当の復興はこれからなのです。

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今日は、台風の影響でうねりがあります。
昨日の夕方、船にロープを足してきました。
イメージ 1
 
当然、本日は休漁です。
今日は、昨日まで、捕ったタコを魚市場に水揚げして、網の修理をします。
 
それと、6月20日に田野畑村漁協の組合員の、サッパ船(小舟)が全て出来上がってきます。
公平にするために、それ以降の開口となります。
ようやく、ここまで来ました。めでたいことです。
 
その為、20日以降には、2年振りの「ウニの開口」=(解禁)が始まります。
ウニも、3.11の津波で流されて、資源が少ないのですが・。
昨年休んだ分で、資源はある程度回復したものと判断されたからです。
しかし、本来の資源ではないので、3~5回の開口でしょう。
水揚げ、漁師の海の状況の判断で、開口回数は調整されると思います。
 
ようやく、ウニが食べられます。
僕は、ウニは水揚げしません。全て自家消費と親戚、兄弟に分けて終わりでしょう。
              ↓震災前のウニ開口での漁。
イメージ 2
 
台風が去っても、またすぐに前線が登ってきそうですね。
タコの方は、相変わらずパッとしませんねーー。
 
今年は、こんな感じで夏漁は終えるのかも知れません。
秋に期待です。
 
↓タコ漁の様子。
イメージ 3
 
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イメージ 5
 
高い,船の重油、高いサンマ餌を使っての漁は、経費がかさみます。
漁師の所得は当然。(総水揚げ金額ー漁労経費ー減価償却ー機械損料≒所得)です。
で、その所得から更に、債務返済ですから・・。
水揚げがないのは、キツイですね。
自然が相手のことなので、仕方がないのですが・・。

漁師復活はしても、これからが債務返済などありますから、本当の復興はこれからなのです。
漁具が、流されて少ない中でどうやって、生活して漁業経営をしていくか・・。
前にも記したように、「漁師復活」は単なる通過点にしか過ぎないのす。
これからが、本当の復興の勝負です。
 

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