養殖ワカメも、もう終盤に入っています。
3.11の大津波で、三陸沿岸の養殖施設はすべてなくなりました。
その後、漁師の必死の復旧作業によって、例年までは復旧していないものの養殖施設は30%前後は復旧しています。
まさに、貴重なワカメです。
岩手の場合、親潮系統の潮(北→南)が常に年間をとうして流れています。
そのために、福島原発からの放射線は全く入っていません。
毎日、県や水産業者などが、万が一を考えて線量を測定していますが、その影響はなく安心できるものです。
今年のワカメは史上最高の価格になっている外、鮮魚なども、不足してる状況から高騰しています。
僕も、GW前あたりには漁師復活したいと思っていますが、この価格に期待しています。
ただ、燃料高騰とサンマ餌等のコストもかなり跳ね上がりそうですが・。
とにかく、やってみないと前には進みませんからね。
さて、下の記事のように漁師の恩返しの記事が掲載されていました。
「三陸漁師魂」で復活して、今度は、「漁師の優しさ、気概」で恩返し、の記事です。ようやく、このような動きが出てきたと思い。とても、嬉しい気持ちになりますね~~。
僕が、ここまでこれたのは多くの方々の暖かい言葉、励ましの言葉、またご支援のお陰です。
これが大きな原動力となり、これまで頑張ってこれたとの強く思っています。
僕も、「漁師復活できたら、無理のない形で少しづつでも何らかの恩返しをできたら・・。」そんな、思いでいます。
2011。3.11以降。
僕の人生の中で、こんなに短期間に多くの方々と知り合いになりました。
数えたことはありませんが、ホントに、かなりの人数になります。
そして、いろいろなことを教えて頂きました。
それは、ひとこで言えば、「人間愛」というものです。
こうして、あの悪夢のようなひから毎日。被災地の現状や想いを記事にしてきました。
僕のスタイルは、当ブログ記事をまず書いて、それをTwitter、mixi、Facebookで拡散、シェアする形をとってきました。それは、とりも直さず、より多くの人に「被災地の現実や被災者の想い」を知って欲しかったからです。また、風化させたくない想いもあります。
なので、満足に返信も出来ずにいて、僕の記事の一方通行になってしまい。
ホントに申し訳ない・・。そんな想いがいつもありました。
ですが、より多くの人と知り合いになれなれましたし、実際に田野畑村まで足を運んでいただいた、人の数も沢山おられます。
いつも、感謝の気持ちでいっぱいでした。
自分の心が弱ってしまってる時など、いろいろな形でその「人間愛」に、感動して涙したことは何度もあります。
3.11以降。浮かぶ言葉は沢山あります。
「恐怖」、「喪失」、「悲しみ」、「嘆き」、「脱力」、「失望」、「挫折」、「諦め」、「困惑」、「不安」、「焦り」、「怒り」・・・・・。
「愛情」、「謙虚」、「反省」、「素直」、「歓喜」、そして「感謝」などなど・・。
簡単にいえば、「喜怒哀楽」が渦巻いた1年でした。まあ、悲しくて辛いほうがずっと多いのですが・・。
きっと、こんな想いを被災者は同じように持ってると思います。
ヒトだからなんでしょうね。
こんな、日替わりの感情の変化は、多くなストレスとなったのかなあ・・。と思っています。
突然やってくる災害や事故など・・。人生にはつきものなんでしょうが・。
そんな時にヒトは頭が混乱します。いろいろな、心の変化に気がつ来ました。
ヒトは絶対に一人では生きていけません。
そんな中、一番感動したのはやはり、人々の「人間愛」でした。
うまく書けないのですが・・。そんな感じで生かせれてきたように思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
養殖再開に感謝、ワカメ提供恩返し 大槌の男性が無償で
岩手日報 2012/04/17
【写真=「どれも無駄にはできない」。妹の菅野マキ子さん
と共にワカメの袋詰め作業に励む佐々木正志さん(左)】
大槌町大槌の第2仮設団地に暮らす養殖業、佐々木正志さん(42)は小ぶりなため出荷できず余ったワカメを塩蔵にし、東日本大震災後にお世話になったボランティアや仮設住宅に住む高齢者らに無償提供する予定だ。「震災後やっと再開できたワカメ養殖。どれも粗末にはできない」と心を込める。
同町の大槌漁港で妹の菅野マキ子さん(41)と提供用のワカメの余分な塩を落とし、袋詰め作業に励む佐々木さん。収穫後、小ぶりなものや根っこ付近の部分は塩漬け作業の途中ではじかれてしまう。「もったいないよね。小さいだけで味は出荷用と変わらないのに」と作業の手を休めない。
同町須賀町の佐々木さんの自宅は震災による津波で流失。養殖施設も被害を受けたが、自衛隊やボランティアらの協力で3カ月後には仕事を再開することができた。
「自衛隊の人には流された漁具の回収をしてもらったり、ボランティアの方には支援物資の提供などいろいろしてもらった。本当にお世話になった」と感謝する。「復旧、復興に向け頑張っている姿をみんなに見せたい。今シーズンは100キロ配ることが目標」と意気込む。