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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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燃油高騰、復興の足かせ。~家計直撃、支援にも悪影響/農漁業者「やっていけない」不安広がる。

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燃油価格の上昇が、復興の足かせになっています。
昨日は、漁師復活の作業が進んでいることを報告しました。
「せっかく、ここまで来たのに・・。」という思いがある、一方でどんどん出てくる妨げ・・。
なんか、やりきれないないですねーー。
 
漁師復活に関しての不安はいくつかありますが、この燃油高が気になっていました。
3.11の津波で沖に逃げた船は、当然無事で漁具もなんとかして漁を再開していました。
しかし、最近は休業してる船が多くいます。
魚やワカメの単価は高くても、追いつかない状況のようです。
今から復興しようとしてる自分もこれでは、下手に船を動かせない・・かな・・?
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海の状況だけでなく、燃油の単価も見ながらの操業になるかもしれませんね。
完全に、復興の足かせになっていきます。
漁船の場合、エンジンが200PS以上になると経由ではなくて、安い「A重油」を燃油とします。
3.11前は、60円台だったのですが、ジワジワと価格が上がり、今では88円ぐらいになっています。
元々、A重油は産業用の燃油です。3年前は、40円ぐらいの水準でした。
それから見れば、2倍以上の上昇に・・。
なので、88円なんて考えられない単価です。
 
 
イラン情勢の緊迫化などを背景に上昇してる原油高。世界中で困ってる問題ですが、被災地の場合、これは大きな足かせになってきます。
ニューヨークの先物取引を見ても、下がるどころかまだまだ上昇傾向にあります。
 
下記の記事のように、家計、ボランティア支援、被災から立ち直りつつある農漁業者。
そして、これから始まってくる建設関係の復興事業。全てに大きな影響が出てきそうですねー。
 
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いつまで、続くのか全く、不透明な状況です。
適正な価格に落ち着くことを願うばかりです・・。
 
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燃油高騰、復興の足かせに~農漁業者の足を引っ張る。
河北新報  2012年04月10日
イラン情勢の緊迫化などを背景にガソリンなどの燃油価格が高騰し、東日本大震災の東北の被災地に幅広く暗い影を落としている。被災者や支援団体などの交通費の負担感が強まっているほか、漁船や農業用ハウスの経費増となり、暮らしや生業の再建の足かせとなりかねない。原油高の行方は不透明で、「このまま長引けばどうなるのか」と不安が広がっている。

◎家計直撃、支援にも悪影響/農漁業者「やっていけない」
<福島に通勤>
 「高速道路の無料化が3月末で終わったところにガソリン高騰が追い打ち。頭が痛い」
 福島市の自営業角歌織さん(31)は昨年9月から夫(38)と離れ、2歳の長男と山形市に自主避難している。福島市で経営する雑貨店に週3、4回、高速道を使って通勤する。価格の安いガソリンスタンドを探し、プリペイドカードの割引を駆使して節約に励む。
 休日の度、夫も車で山形を訪ねてくる。「高騰が続けば、会う回数を減らさざるを得ないかもしれない」と心配する。
 経済産業省資源エネルギー庁によると、東北6県のレギュラーガソリンの平均小売価格(2日現在、1リットル当たり)は前週比90銭高の158円40銭で7週連続値上がりし、震災後の最高値を更新した。リーマンショック直後の2008年10月以来の高値。最近で最安値の09年1月の104円80銭に比べ5割増だ。
 価格上昇は2月下旬ごろから加速した。イランの核兵器開発疑惑に対する経済制裁として、欧米諸国がイラン原油の禁輸を決め、日本も輸入量を削減。原油の需給が厳しくなっている。
 価格調査したみずほ総合研究所は「大きく値下がりする要因は今のところ見当たらない」と今の水準が当面続くとの見通しを示す。
<月2万円超>
 石巻市を中心に高齢者や障害者らを病院などに無償で送迎してきたボランティア団体「Rera(レラ)」は、今月から走行距離に応じて利用者にガソリン代を一定割合負担してもらう方針を決めていたが、負担割合を増やさざるを得なくなった。
 震災後からの利用者は延べ2万人近くに達した。活動の長期化に伴い資金が不足、ガソリン高が追い打ちを掛けた。
 石巻市福地の今野まさよさん(61)は週3回、透析のため通院にレラの送迎を利用する。支払うガソリン代は往復2000円。月に約2万4000円の負担増になる。「楽な出費ではない。ガソリン価格はもう上がらないでほしい」と願う。
<表情曇らせ>
 原油高は、被災から立ち直りつつある農漁業者の足を引っ張る。
 「燃油代は震災前の3割増。価格が上がり続ければとてもやっていけない」。気仙沼市本吉町でワカメの養殖、加工を手掛ける小野寺延雄さん(67)が訴える。
 津波で3隻あった船や養殖いかだを失った。船や資材をそろえ、2月にようやくワカメの収穫にこぎ着けた。ワカメを船で運んだり加工したりする際に燃油は不可欠。「ワカメは比較的高い価格で取引されているが、燃油の高騰幅の方が大きい」と表情を曇らせる。
 宮城県山元町山寺のイチゴ農家深沼政一さん(62)はハウスが津波で被災し、従来の半分の規模で生産を続ける。1~3月の取引価格は例年より15%程度高かったが、燃油高騰は帳消しにしかねない。
 「この高値傾向がいつまで続くのか。来年の冬も心配だ」と話した。
 
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イメージ 1子育てをしながら、働いて被災地の支援をしようと生まれた。
「東日本大震災被災地支援プロジェクト」です。
その始まりは、岩手県の小さな田野畑村の一人の漁師さんとの出会いがキッカケでした。それは、毎日、被災地の情報を発進してくださっていて、三陸の先陣を切って進むきんちゃんです。きんちゃんのブログを見ていて、応援したくなりました。
早速、きんちゃんが実際に漁に使っていて、津波で流された綱糸を送っていただきました。
 
 
 それで、ミサンガ、ストラップなどを作製、販売してます。
是非、↑↑のバナーをポッチして見に来てください。

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