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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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船はあと少しで浮かべることができそうでう。~まだ、問題は山積。でも、「漁師復活」に向けての復活作業は、進んでいます。

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今、「第十八 みさご丸」の改造の追い上げ作業。
毎日、頑張っていますよ。
ホント。逆に気持ちがいいですね~~。
 
昨年、12月に一応完成してはいましたが、あくまで「暫定的な完成」だったのです。それは、最低限、漁に必要な改造で終わっていました。
 
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津波で数少ない、マリン関係の船の改造、修理、造船を手がける「キクチマリーン」。
多くの漁師がそこに、集中していたのです。
その為、追加の工事は4月にズレこんでたのです。
また、僕の母港(田野畑村島越漁協)は、崩壊状態でとても、係留できる状況ではなかったのです。
 
↓工事中の僕の母港(田野畑村島越漁協)
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そして、例年にない寒いくて長い冬に入り、時化の時期に・・・。
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僕自身そんな中、焦る気持ちは有りましたが、ぐっと、自分に言い聞かせました。
「焦る必要はない。焦ってもいいことはない。し、今また、冬の時化で船を壊してはもう終わりだ・・。」
と考えるようにしたのです。
だから、被害の少なかった、隣の普代村の漁港の高い、安心できるところ移動してありました。
 
この改造作業のはじめの頃を思い返すと、各部品やモノがなくて苦労しましたね。
キクチマリーンさんも、相当苦労したと思います。
今でも、毎日毎日、多くの漁師が「修理の依頼」に多くやってきます。
当初はホントに、「ヒト、モノ、カネ」がない状況で始まった作業でしたから・・。
 
  ↓キクチさんと息子さん。ここも津波が襲来。急いで仮設で復活させたのです。
  助かった漁師は沢山います。
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    ↓工事前の船。
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↓今の改造後の「第18 みさご丸」
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やり残した船の仕事。
雪が少なくなった、4月に入って雪も少なくなり、残ってる追加の改造、改修工事作業を始めたのです。
せっかく、船を揚げてるのでこの際、納得の行く船にしたかったのです。
 
それで、4月に入って船の作業を初めて、もうすこしで進水できるところまで来ています。
 
↓網やロープを上げる場所、船のサイドが擦れるのを防止するためのものです。中にはステンレスの棒が入っています。
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↓デッキをフラットにするための板子張り。
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↓網やロープを流す時に、ここから落ちるようにするためのものです。
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↓このと艫(トモ)後方に屋根を今作成しています。
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※ 話がまたそれて恐縮ですが・・。
以前もこの船の国庫支援の話を書きましたが、ホントに国の示す方向が定まっていません。
昨日の記事にもあるように、復興相ができてから逆におかしくなった感じがします。
「漁業者の支援」と言いながら、ただただ振り回されてきました。
船一つとっても、このような感じです。非常にストレスもたまりましたし、資金面でも大変苦労しました。
 
ホントに復興って難しいと痛感しています。
 
この記事でも訴えていますが
これは、自治体が自由に使えるために、創設された「復興交付金」について書いていますが・・。
なんと、復興庁自身で市町村の「要望交付金」を切り捨てて、被災自治体から、凄いブーイングが巻き起こり、新年度になって、「交付金要望を認める」という記事です。
 
船一つとっても
方針がコロコロかわり、ましたから・・。
被災自治体の復興のための、さまざまな事業も執行していくプロセスの中で、僕はかなりの「紆余曲折」があるのではないか・・・?そんな感じがしてなりません。
この原因は、皆初めてのことであり、国と被災現地との認識のズレがあるからだと思います。
立案した時に、シッカリ被災地の現状を見ていないからチグハグなことが起きてくるように思います。
 
 
話しを船のことに戻します。
 
もう少しで、船は完成します。次はいつ、浮かべるか・・・?
これは、クレーンとトレーラーが必要です。そちらの都合もあるのではっきり日にちは決まっていません。
エンジン関係は、船を浮かべないとエンジンも回せませんし、自動操舵の調整も航行してみないとできないのです。
 
海水温度も低いので例年と比較して、海も山も20日ぐらい遅れている感じがします。
GW前にと照準をあわせてきましたが・・。
少しズレこむかもしれません。まあ、そこは海の状況を見て・・。ということになると思います。
 
 
漁師にとって、船と漁具は一体のものですから・・。
 
↓津波流失した漁具を、ボランティアで来ていただいた、早稲田大学の方々に集めてもらいました。(昨年の5月4日)
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            津波で流失した、漁具を拾い集めました。全部は見つからなかったですね~。
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↓これを、洗浄して修理しました。
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                                                                                                         まだまだ、問題は山積みです。
今度は、漁具がどうしても足りないのです。
津波で流された分と盗難にあっていますから・・。
資金の計画をまた、やり直し、事業計画書も作成し直さないとダメかと思っています。
 
 
まあ、しかし、とりあえず「漁師復活」に向けての復活作業は、進んでいます。その報告でした。
確実に、一歩一歩進んでいますから・・。
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イメージ 1子育てをしながら、働いて被災地の支援をしようと生まれた。
「東日本大震災被災地支援プロジェクト」です。
その始まりは、岩手県の小さな田野畑村の一人の漁師さんとの出会いがキッカケでした。それは、毎日、被災地の情報を発進してくださっていて、三陸の先陣を切って進むきんちゃんです。きんちゃんのブログを見ていて、応援したくなりました。
早速、きんちゃんが実際に漁に使っていて、津波で流された綱糸を送っていただきました。
 
 
 それで、ミサンガ、ストラップなどを作製、販売してます。
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