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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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衆院選で与党勝利 だからこそ政権に謙虚さを求 める

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【衆院選で与党勝利 だからこそ政権に謙虚さを求

める】

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 「1強多弱」の構図は変わらなかった。衆院選は与党の自民、公明両党が公示前の300議席以上を維持して勝利。3分の2の議席を確保した。
各種世論調査で内閣支持率は下降気味なのに、選挙はこの結果。実は、有権者の選択の幅は極めて狭かったのではないか。前回より7ポイント程度も落ち、衆院選で戦後最低となった投票率もそれを物語る。
 一部の選挙区では野党協力が実現したが、うねりを起こすまでには至らなかった。退潮が目立つ野党の中で気を吐いたのは共産党ぐらいだ。明確な対決軸の出し方が評価された結果だろう。

やはり今の選挙制度には疑問が残る
得票率と獲得議席数が比例しないからだ。
例えば、投票率がほぼ同じだった昨年の参議院選挙と比例得票を比べると、自民−80万、公明−25万、民主+26万、共産+90万、生活+8万、社民+6万であり、安倍政権への批判の強まりははっきりでています。
仮に、今度の選挙が全国1区完全比例代表制だったら、自民158、民主87、維新75、公明65、共産54、社民12、次世代12、生活9、幸福2、なし1。という計算になる。 自民党の290議席は小選挙区制によるマジックとも言える訳です。
 この数は、「絶対安定多数」をも越えて、本当の民主主義的な衆議院となり好き放題に衆議院となる。救いは良識の府と言われる参議院は(与党135議席、野党系107議席)であり、強硬に少しはブレーキをかけられる。
もし、参議院も3分の2であれば、憲法改正は簡単に決まってしまからだ。
後は、国民投票の過半数があれば、憲法は改正される。

安部総理は、早くも「憲法9条の改正を含む、見なおし」を公言している。
イメージ 2   それは、18歳以上の国民投票となるが、今回選挙の有権者の思想を見れば、もしかしたら「憲法改正論」に賛成する国民は過半数を超えるかも知れないと危機感が浮かぶ。
歴史は繰り返すというが、戦争を知らない人ばかりでまたあの戦争の出来る国家になる可能せは否定できない。
 政治に緊張感を取り戻すためにも、巨大与党に対抗できる勢力は必要だ。野党は政策と組織を鍛え直すとともに再編戦略が問われる。有権者の失望が絶望にならないよう責任は極めて大きい。
 安倍首相はアベノミクスを「この道しかない」と訴えて勝利し、自信をさらに深めたに違いない。しかし、すべての政策が「この道しかない」として白紙委任されたわけではない。

再び圧勝したからこそ謙虚さを求めたい
 この2年間、口では「国民の理解」を言いながら、実際には国民合意を丁寧に形成する努力をせず、数を頼みとした「おごり」が多く目についた。
 「特定秘密保護法の強行採決」「集団的自衛権行使容認の閣議決定」では国民の不安や反対を置き去りにした。これから予定する「安保法制の整備」「原発再稼働」など、世論を二分している課題では強権的な政治運営は慎むべきだ。
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 首相自身が「道半ば」と認めるように、景気回復の実感は、「地方や中小企業」には届いていない。今後控える税制改正や来年度予算案編成では富の再分配策に注目なけばならない。

 岩手県4小選挙区は自民1、民主2、生活1と、前回と同じ顔ぶれで分け合った。
[311東日本大震災からの復興]には与党も野党もない。

党派を超えて全力での奮闘を求めたい。

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