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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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BTR方式難色。鉄道堅持と沿岸市町村が緊急決議~この鉄路問題に限らず、復興は、バランスよくその計画を明確に示して・・。

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被災した13市町村でつくる県沿岸市町村復興期成同盟会は、「最終的には鉄路が必要だ」として、鉄道の堅持と早期復旧を求める緊急決議を採択したようです。
でも、これは一部の分野、交通輸送の部分だけのことですから・・。
 
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就任したばかりの、JRの冨田副社長は2月15日、東京都内で記者会見しています。
その中で、3.11津波で大きな 被害を受け、運転再開のめどが立っていないJR大船渡線と山田線について、 線路だったところを舗装してバスを走らせる「BRT=バス高速輸送システム」を 整備することで早期の仮復旧を目指す考えを明らかにしました。
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BRTの整備について冨田副社長は「地元が鉄道での復旧を強く求めている ことはよく分かっているが、鉄道での復旧はかなりの時間とコストがかかる。
安全な輸送機関を早く造るにはBRTがより効果的で、そこをよく説明して、 理解をしていただきたい。
BRTを仮復旧という形で整備したあと、最終的に どうするかは、町の復興の状態を見ながら決めていけばいいのではないか」 と述べています。
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しかし、この「BRTを仮復旧という形で整備したあとに。」ミソなんです。
JRの思惑は、仮ではなくこれが恒久的なモニになると推測されるからです。
 
 
 
 
 
本来BTRは都市部や市街地などでは、馴染んで、導入されているケースはあります。
しかし、この二つの路線に関して言えば、山間を走る路線です。急斜面、急カーブが多い。
これは、地形的に改良できるモノではありません。
鉄路の方が、絶対に安全ですからね・・。
だから、同盟会の「鉄道堅持と早期復旧求める 沿岸市町村が緊急決議」正解だと思います。
 
↓↓3.11前の山田線(急斜面、急カーブが連続する路線です)
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今回の説明は、同盟会がBRTについて理解を得たいとJR本社などの担当者を招く形で行われたが、JRの意向で非公開。
 出席者によると、同日はBRTの仕組みの説明だけで、今後の方針に関し明確な提示はなかったが、JRは鉄道よりもBRTの方が津波の際に避難が迅速にできるなど、複数の利点を強調。
首長からは「被災地沿岸は鉄道よりもバスの方が良いと言っているようにしか聞こえない。
BRTのデメリットも示すべきだ、との注文があったようですが、全く同感ですね
 
やはり、鉄道復旧に関しても、被災した13市町村でつくる県沿岸市町村復興期成同盟会が軸になって、住民第一の事を考えて復興にあたってほしいと思います。
しかし、これもまたイバラの道となると思われます。
コストを抑えたいJR。被災地の利用者の減少も予想されるからです。
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少子高齢化と3.11震災の復興の遅れで人口の転出も増える様相にあります。
とにかく、この鉄路問題に限らず、住宅の移転問題や、産業の復活などが進まないと、結局は、雇用の場所が無くなります。医療、福祉もそうです。
そうすると、ドンドンこの地での生きてく希望や魅力が無くなっていきます。
復興は、バランスよくその計画を明確に示しながらやらないと、住民はドンドンいなくなっていくでしょう。
このように、総合的な復興が遅れていくと悪循環にると、僕は危機感を感じているのです

もうそこらを見越して、福島のように、その原因性質は違いますが、既に転出組も出てきています。
故郷から人がいなくなって行く・・・・。これは、とても悲しいし寂しいことです。
 
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鉄道堅持と早期復旧求める 沿岸市町村が緊急決議
岩手日報 (2012/02/25)
 
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 東日本大震災で被災した13市町村でつくる県沿岸市町村復興期成同盟会(会長・野田武則釜石市長)は24日の第4回総会で、JR東日本がJR大船渡線と山田線の仮復旧へ導入を検討しているバス高速輸送システム(BRT)について同社から説明を受けた。
 
 同日はBRT自体の説明だけで導入に向けた具体的な提案はなかったが、同盟会は「最終的には鉄路が必要だ」として、鉄道の堅持と早期復旧を求める緊急決議を採択した。
 
 釜石市内で開かれ、12市町村の首長や代理者が出席。説明は、同盟会がBRTについて理解を得たいとJR本社などの担当者を招く形で行われたが、JRの意向で非公開となった。
 
 出席者によると、同日はBRTの仕組みの説明だけで、今後の方針に関し明確な提示はなかったが、JRは鉄道よりもBRTの方が津波の際に避難が迅速にできるなど、複数の利点を強調。
首長からは「被災地沿岸は鉄道よりもバスの方が良いと言っているようにしか聞こえない。
 
 BRTのデメリットも示すべきだ」との注文があった。


※ここで言う「BRTとは」
鉄道j線路だったところを舗装してバスを走らせる「BRT=バス高速輸送システム」を
整備することで早期の仮復旧を目指す考え方。
 

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