本日は第1部の(5)=提言・世界に誇る三陸の水産業振興 (5)です。
三陸の今シーズンの、鮭定置網、鮭延縄は終了した。
三陸の今シーズンの、鮭定置網、鮭延縄は終了した。
昨日当たりで、どこの定置網も切り上げ作業を終えてホッと一息と言ったところだ。
今年は、岩手の場合県南ほど被害が大きい傾向にあり、定置網の設置が間に合わなかった定置網漁場が多い。
県北に位置する、田野畑は大型定置網は諦めて、中型と磯定置網だけが、ようやく漁期途中に網が入った。ギリギリのところだった。
県北に位置する、田野畑は大型定置網は諦めて、中型と磯定置網だけが、ようやく漁期途中に網が入った。ギリギリのところだった。
北海道もサケが不漁で、三陸も不漁。当然、漁獲漁は例年の4分の1も行かない結果であった。
しかし、魚の品不足で単価が例年の1.7倍程度まで跳ね上がった。
その他、イカ、サバなどは、考えられない落札価格がついた。
そこで、みな漁師は更に痛感したはずであると思う。
「いかに高く売るか・・。」
魚の資源が減少してる中で、「大漁=大量生産」は望めない中、生き残るには、「ブランド化」が必然的に必要になるのは必至である。
以前から、皆漁師はそれを感じてはいても、簡単にはいかない。
どのように、運営したら「ブランド化」ができるのか・・?
官民一体的な取組をしないといけないが、先進地からそれを学んで新たな漁業の展開をしないと、いけない。
官民一体的な取組をしないといけないが、先進地からそれを学んで新たな漁業の展開をしないと、いけない。
「変わらなければ、先細るだけだ。幸い、世界三大漁場の一つの三陸には豊富な資源がある。失敗を恐れず取り組むことからアイデアは生まれる」
北浦漁港では加工業者と漁業者が、アジ、サバに続く第三の協業化の可能性を模索中だという。協業体同士が互いに刺激し合い、好循環を生んでいる。
このような、先進地の事例に三陸も3.11からの漁業の復興に再して、新生しなけば意味がないとつくづく感じる。
このような、先進地の事例に三陸も3.11からの漁業の復興に再して、新生しなけば意味がないとつくづく感じる。
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(5)進む協業化<中>ブランド魚、4~10倍の値
河北新報 (2012/01/27)
【写真】地域ブランドの認証シールが貼られ、出荷を待つ「北浦灘アジ」。
ブランドは三陸の漁業復興にも重要なツールとなるはずだ=12日、北
漁港
<経済をけん引>
二つの協業体が「車の両輪」の関係で、漁業のまちの地域経済を力強くけん引する。
日向灘を望む宮崎県延岡市の北浦漁港では、それぞれ蓄養マアジと養殖マサバを生産する2漁業者グループが、いずれも協業化を利用してブランド魚を確立させた。
先陣を切ったのは「北浦灘アジ」。
「トロ箱に魚を詰めて仲買人に渡せばよかった時代は終わった」。7船団の漁師127人でつくる北浦漁協まき網船協業体代表の宇戸田定信さん(58)=同漁協組合長=が言い切る。
二つの協業体が「車の両輪」の関係で、漁業のまちの地域経済を力強くけん引する。
日向灘を望む宮崎県延岡市の北浦漁港では、それぞれ蓄養マアジと養殖マサバを生産する2漁業者グループが、いずれも協業化を利用してブランド魚を確立させた。
先陣を切ったのは「北浦灘アジ」。
「トロ箱に魚を詰めて仲買人に渡せばよかった時代は終わった」。7船団の漁師127人でつくる北浦漁協まき網船協業体代表の宇戸田定信さん(58)=同漁協組合長=が言い切る。
所属の巻き網船が漁獲した新鮮なマアジを、漁港のいけすで1週間以上蓄養し、計画出荷している。人の手を触れず、丁寧に取り扱われた魚体は南国の日差しを受け、キラキラと輝く。
主力のイワシは1990年に回遊が減り、漁獲量が半減。それまでの「大量・低単価」から「少量・高単価」へ転換を迫られた。
漁業者自ら導き出した答えが、協業によるブランド化だった。2001年に協業体を組織し、どうすれば品質を高められるか試行錯誤を重ねた。03年、県の水産物ブランドに認証された。
漁師たちに、抵抗がなかったわけではない。北浦灘アジは一匹一匹にブランド認証のシールを貼るのがルールだ。
細かく慣れない作業に、仲間内からも「余計な仕事が増えた」とブーイングが起きた。だが、普通の鮮魚アジの4~10倍の値が付くと、すぐに理解されるようになった。
<営業マン兼務>
「ひむか本サバ」がこれに続いた。
地元の4養殖業者が天然種苗を無投薬で大切に育てているため、適度に脂が乗りさっぱりした肉質となる。アジの背中を追うように02年に協業化、05年に認証を受けた。
「今の漁師は営業マンにもならないといけない」。14人が名を連ねる北浦養殖マサバ協業体代表の中西茂広さん(55)は「自分たちがつくった魚は、自分たちで値段を付けたい」と力を込める。
カンパチ養殖が主体だったかつての経営は、収入の総額は大きくても、種苗代、飼料代がかさんで収益はわずかだった。
これに対し、協業体の内部で生産量を調整、計画出荷するマサバは収入自体は減少する。それでも薬代が不要になるなどコストは下がり、一経営体当たり毎年安定して500万円ほどの収益を確保できる。
「変わらなければ、先細るだけだ。幸い、世界三大漁場の一つの三陸には豊富な資源がある。失敗を恐れず取り組むことからアイデアは生まれる」と、東日本大震災の被災地にエールを送る。
<「第三」を模索>
山口県・下関市立大の浜田英嗣教授(水産経済学)は地域ブランドの意義を「大量生産・大量消費の時代が去って国内市場が縮小する中、漁業者が量ではなく質で勝負する際に重要かつ不可欠なツール」と説明する。
その上で「激化する産地間競争を生き延びるには、一度確立したブランドでさえ絶え間ない改善を迫られる。地域で切磋琢磨(せっさたくま)する仕組みをつくる必要がある」と指摘した。
北浦漁港では加工業者と漁業者が、アジ、サバに続く第三の協業化の可能性を模索中だという。協業体同士が互いに刺激し合い、好循環を生んでいる。
http://blog.kahoku.co.jp/saisei/2012/01/post-15.html
主力のイワシは1990年に回遊が減り、漁獲量が半減。それまでの「大量・低単価」から「少量・高単価」へ転換を迫られた。
漁業者自ら導き出した答えが、協業によるブランド化だった。2001年に協業体を組織し、どうすれば品質を高められるか試行錯誤を重ねた。03年、県の水産物ブランドに認証された。
漁師たちに、抵抗がなかったわけではない。北浦灘アジは一匹一匹にブランド認証のシールを貼るのがルールだ。
細かく慣れない作業に、仲間内からも「余計な仕事が増えた」とブーイングが起きた。だが、普通の鮮魚アジの4~10倍の値が付くと、すぐに理解されるようになった。
<営業マン兼務>
「ひむか本サバ」がこれに続いた。
地元の4養殖業者が天然種苗を無投薬で大切に育てているため、適度に脂が乗りさっぱりした肉質となる。アジの背中を追うように02年に協業化、05年に認証を受けた。
「今の漁師は営業マンにもならないといけない」。14人が名を連ねる北浦養殖マサバ協業体代表の中西茂広さん(55)は「自分たちがつくった魚は、自分たちで値段を付けたい」と力を込める。
カンパチ養殖が主体だったかつての経営は、収入の総額は大きくても、種苗代、飼料代がかさんで収益はわずかだった。
これに対し、協業体の内部で生産量を調整、計画出荷するマサバは収入自体は減少する。それでも薬代が不要になるなどコストは下がり、一経営体当たり毎年安定して500万円ほどの収益を確保できる。
「変わらなければ、先細るだけだ。幸い、世界三大漁場の一つの三陸には豊富な資源がある。失敗を恐れず取り組むことからアイデアは生まれる」と、東日本大震災の被災地にエールを送る。

山口県・下関市立大の浜田英嗣教授(水産経済学)は地域ブランドの意義を「大量生産・大量消費の時代が去って国内市場が縮小する中、漁業者が量ではなく質で勝負する際に重要かつ不可欠なツール」と説明する。
その上で「激化する産地間競争を生き延びるには、一度確立したブランドでさえ絶え間ない改善を迫られる。地域で切磋琢磨(せっさたくま)する仕組みをつくる必要がある」と指摘した。
北浦漁港では加工業者と漁業者が、アジ、サバに続く第三の協業化の可能性を模索中だという。協業体同士が互いに刺激し合い、好循環を生んでいる。
http://blog.kahoku.co.jp/saisei/2012/01/post-15.html
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ZaitusLand(ザイタスランド)
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