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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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「青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場」の極まりない危険性。~ 「坂本龍一」×「東京新聞」対談。

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僕が、原発反対運動に加わったキッカケも実は
「青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場」の建設が始まりです。

  実は、日本原燃は六ケ所建設前の、1983年頃、岩手にと考え、岩手県沿岸を県や自治体の許可なく、内密に調査した経緯があります。
そこで、候補地を数カ所選び、住民に説明会を開催しています。
これは住民をカネで釣って、行政に逆に立地要望を出させる狙いがあったと推測できます。とにかく、汚い手を使ってきます。

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その中に、僕が今住んでる、前浜の田野畑村明戸地区も対象になった事があるのです。
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その時に、村の寺「宝福寺」の住職の奥さん「石見ヒサさん」が中心になって、反対運動をした経緯があります。その時に集まったのは、20人程度だったように記憶しています。後の人は知らないは無関心だったのでしょう。
 僕らも、その頃は、原子力に対して全くの無知でした。
覚えてるのは、会場にはサクラがいて、「高額な補償金」や「立地特別交付金」の話が主な内容で、この施設の危険性について、一切話さなかったのです。
 
しかし、最終的には、県、当該市町村の首長が認めなけば、出来ないのです。当時の知事も村長もこれを拒み、青森に結局は建設された訳です。その時も、何度も六ヶ所村に行きましたが・・。

岩手には、先達の賢明な判断で原発施設はありません。

 僕は今は、
岩手県内6漁協漁業を通じての反対」していますし三陸の海を放射能から守る岩手の会に所属しています。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm

津軽暖流が太平洋に流れ込み、それが親潮となって岩手沿岸に流れ込むからです。
だから、漁業に大きな問題があるからです。

イメージ 4イメージ 6


 
このほかに「日弁連」、「生協」などなど多くの団体が反対し、国会に署名なり、して申し出ています。
しかし、自民党はあまり関心をしまさずに来ています。

「核燃サイクル阻止1万人訴訟」も行なっています。
訴訟は2006年6月に1審敗訴、2審では被告である原燃のデータ隠蔽が裁判所によって認定されたが、控訴そのものは棄却され敗訴、棄却になっています。裁判の判定基準はやはり、政府よりだと感じます。
三権分立も、機能していない悔しさが残ります。

なのに、なんで隣の青森に4つも「原発施設」があるのでしょうか・・?
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 それは、地場産業が豊かになりたかったためでしょう。岩手だって同じようなものですが・・。
青森県の当時の個人所得は、最下位に近い感じでした。冬場は大地が氷ついてなんの仕事もない、海も風が吹いて漁に出られない。

 六ケ所村などは、湿地池見ないところで、夏でも農業も出来ない場所なんです。だから、男達は冬場になれば、殆んどが「関東などに出稼ぎ」に出ていた・・。そこを狙ったのでしょう。

 漁師も農民などは、「反対しておけば補償金がうなぎのぼりに上がる事を知っています。」それまでの他の原発立地の時の話を聴いて学んでいるのです。
機会があれば、是非、これらの村、町に行って見てください。
まず、地域とはかけ離れた、デザインも都会的な「コミュニティ施設」、「文化ホール」、「図書館」などなどが目に入ってきます。民家も立派な家ばかり、港に行けば19トンの3~4億円もする設備の船がズラリと並んでいます。その光景にはビックリします。
村には、「原発立地特別交付金が国から入ってきますし、個人では補償金という大金が入って来てるのです。これは、金額の違いはあれど、「日本の原発立地」したところは似たようなものです。
まあ、福島第一だってそうだったはずです。原発で潤っていたはずです。

 さて、青森県のこの4箇所のどの原発を見ても、海流(津軽暖流、親潮など)の流れがからして、何かあれば、岩手はその汚染影響を完全に受けます。
僕は、岩手の漁協がかつて反対した運動に入っていました。それが、風化してきてはいます。
恐らく、放射能が高レベルなので、日本列島は住めなくなる可能性も否定できません。
 しかも、このような施設の近くには、危険な自衛隊の空軍基地、射撃場があります。仮に、飛行機が原発施設に墜落したら、アウトです。
しかも、「青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場」は、使用済み燃料なので、放射性がとても高いのです。

※危険極まりない六ヶ所再処理工場
 1993年から約2兆1,900億円の費用をかけて、青森県上北郡六ヶ所村弥栄平地区に建設が進められている。現在試運転中。 日本の原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料を集め、その中から核燃料のウランとプルトニウムを取り出す再処理工場。 最大処理能力はウラン800t/年、使用済燃料貯蔵容量はウラン3000t。2010年の本格稼動を予定して、現在はアクティブ試験という試運転を行っている。試運転の終了は当初2009年2月を予定していた。しかし、相次ぐトラブルのため20回延長。2013年12月には、2014年10月に完成時期を設定している。これら延期のため、当初発表されていた建設費用は7600億円だったものが、2011年2月現在で2兆1930億円と約2.8倍以上にも膨らんでいる
茨城県東海村に日本原子力研究開発機構が所有する再処理工場(東海研究開発センター核燃料サイクル工学研究所  最大処理能力:ウラン210トン/年)を置換する施設とされ、青森県六ヶ所村の敷地内にはウラン濃縮工場、低レベル放射性廃棄物埋設センター、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センターが併設して建設されている。今後 MOX燃料工場の建設も予定されており、核燃料サイクルのための核燃料コンビナートを併設されています。
311東北地方太平洋沖地震
により外部電源を喪失、非常用ディーゼル発電機2機で冷却水循環ポンプ等に給電したが、14日23時40分、ディーゼル発電機1機に不具合を生じたため停止して外部電源を使用、2時33分に給電が復旧した。残る1機も外部電源に切り替えた。また13日には使用済み核燃料の貯蔵プールの水約600リットルが溢れていたことなどが報じられました。ホントに危なかったのです。
 
更に、このまま原子力を可動すれば、この
使用済み核燃料は、今でも満杯の状況で、燃料を近づる措置をしています。
もう、何処にも使用済み核燃料の保管場所はない状態です。

STOP ROKKASHO
イメージ 7反対運動STOP ROKKASHO。というのもあります。音楽家の坂本龍一らによる、主にポピュラー文化商品の製作者を中心としたひとで構成されています。

 このグループは講談社より
『ロッカショ:2万4000年後の地球へのメッセージ』(2007年)という本も出版しています。

 きっと、この本を出すとき、坂本龍一氏は「ロッカショ」を相当勉強し、日本全体の原発の危機を感じたのではないでしょうか・・?


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「坂本龍一」×「東京新聞」対談。~ 原発・環境・報道 いっしょに考える。
東京新聞 【特集・連載】 
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/sakamoto/
 東京新聞では「坂本龍一プロジェクト」と題し、音楽家の坂本龍一さん(61)と紙面を作りました。互いに意見を交換し、より幅広い読者に届く報道について考えた紙面です。  坂本さんは世界的な音楽家であると同時に、脱原発や環境問題について、積極的な活動を続けてきました。その取り組みに関心を持った本紙が編集への協力を提案し、実現したものです。これから東日本大震災から丸三年を迎える二〇一四年三月に向け、随時紙面化していく予定です。
 十九日には第一弾として、坂本さんを東京新聞(東京都千代田区)に招き、震災・原発と報道をテーマに、本紙記者約百人と対談を行いました。本日の特集面に掲載しています。次回は来年一月に識者、本社論説委員と座談会を行いました。
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<ポイント解説>核のゴミ ~ 坂本さんの「原発ゼロへ」と行動する原点が、青森県六ケ所村(その1)
 「原発ゼロへ」と行動する原点が、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場だったと坂本さんは語った。
 再処理工場は各原発から出た核燃料からプルトニウムとウランを取り出して再利用するための施設で、核燃料サイクルの要だ。しかし1993年に着工され、約2兆2000億円を投じながらトラブル続きで20年後の今も完成していない。

◆再稼働すれば数年で満杯
▼ガラスで固めた高レベル放射性廃棄物を貯蔵する施設。
黄色いフタの下で空冷されている=青森県六ケ所村で
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 さらに新しい規制基準を受け、事業者の日本原燃は過酷事故や地震対策の追加工事を行う。完成時期は来年10月に延期されたが、安倍政権は早期の稼働を待ち望んでいる。
 
  国内には使用済み核燃料が約1万7000トンあり、再処理工場と原発全体の冷却プールの7割が埋まる。原発を順次再稼働しても数年後にプールが満杯となれば原発を動かせない。それだけに年間約800トンの再処理さえ行われれば…と原発推進派は六ケ所頼みなのだ。

◆「1日原発1基1年分」放出
 一方で、再処理の危険性や環境汚染が心配されている。核燃料を処理する際に放射性物質が大気や海に放出され、その量は「1日で原発1基の1年間分」と指摘される。分離したプルトニウムの大量保管は国際社会の疑念を生む。高レベル放射性廃液をガラスで固めた核のゴミの最終処分先も決まっていない。
 国は300メートル以深に埋める地層処分を決定。02年から候補自治体を公募してきたが進展していない。今後は国が前面に出て火山活動や活断層、地下水の影響が少ない地域を複数選定していく方針だ。
 とはいえ、日本は「地震・火山列島」だ。放射能の減衰は10万年にわたり、大地震や火山爆発による地層の変動がないことが建設適地の前提だが、日本学術会議は昨年9月、「万年単位の将来を確実に予測することは困難」と表明。地層に最終処分場を造ることの危険性を訴えている。
 
 世界の国々も頭を悩ませている。英国やドイツは候補地が白紙撤回され、米国も凍結状態だ。唯一、フィンランドが地層処分場を建設中。再処理はせずに直接、金属製容器で収蔵する。日本のように地震はない岩盤だ。
 国内処分が八方ふさがりのなか、核のゴミを地中でいつでも取り出し可能な状態で厳重に管理したり、地上の中間貯蔵施設で保管したりする議論も出ている。これらの候補地も難航は必至だが、地層処分よりは現実的だ。

 もはや後始末に道筋を付けることなく、原発政策を維持することは許されない。全量再処理しない選択肢を含め、国主導によらない国民的な議論が急がれる。 (前特別報道部、千葉支局・野呂法夫)


【坂本龍一】(さかもと・りゅういち)
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 世界的に活躍する音楽家。1952年、東京都生まれ。幼児期からピアノを学ぶ。都立新宿高校時代は多数のデモに参加。東京芸術大学大学院修士課程修了後、テクノバンド「YMO」を結成し、国内外でブームを巻き起こす。映画「戦場のメリークリスマス」や「ラストエンペラー」の音楽も手掛け、米アカデミー賞など数々受賞。  

  90年にニューヨークへ移住、2001年、米中枢同時テロ(5)を身近に体験。グローバリズムや人間社会を根源的に問い直す中で、環境、原発問題への造詣を深めてきた。東日本大震災後は、さまざまな方法で被災地を支援。昨年7月の「さようなら原発10万人集会」(東京・代々木公園)では原発に頼らない社会づくりを呼び掛けた。脱原発を志向するアーティストが結集した音楽フェスティバル「NO NUKES」も2年連続で開催した。 (5)【米中枢同時テロ】 航空機が突っ込み、炎と黒煙を上げる米ニューヨークの世界貿易センタービル。2001年9月11日に起きた米中枢同時テロは世界を震撼させた。 その衝撃を目の前にした坂本さんは、米の報復戦争を批判する「非戦」を監修した。
 

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