小笠原諸島:「新島」合体しそう。成長続く新島。
このまま成長が続けば、年内にも西之島とつながる可能性がある.
新島の西側や北側では、高温の溶岩に波がぶつかって多量の蒸気が上がり、盛んに拡大していた。中心部には、直径約10メートルの火口があり、上空からは真っ赤なマグマも確認できた。ごう音とともに数十秒おきに、噴煙や噴石を上げている。
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◇専門家「活発な地域、警戒が必要」「今後数年、誘発地震の可能性も http://mainichi.jp/select/news/20131205k0000e040248000c3.html
このまま成長が続けば、年内にも西之島とつながる可能性がある.
新島の西側や北側では、高温の溶岩に波がぶつかって多量の蒸気が上がり、盛んに拡大していた。中心部には、直径約10メートルの火口があり、上空からは真っ赤なマグマも確認できた。ごう音とともに数十秒おきに、噴煙や噴石を上げている。
◇専門家「活発な地域、警戒が必要」「今後数年、誘発地震の可能性も http://mainichi.jp/select/news/20131205k0000e040248000c3.html
マグニチュード(M)5クラスの中規模地震が11月、3週連続して週末の関東を揺すった。一方、小笠原諸島・西之島の近くでは約40年ぶりに噴火が確認され、「新島」が誕生。東日本大震災の余波がじわじわ続いているのか、それとも次の大地震の前触れなのだろうか? 専門家に見解を聞いた。
グラグラグラッ。11月16日午後8時44分ごろ、千葉県北西部を震源とするM5.3の地震が発生。横浜市などで震度4を観測し、東海道新幹線が一時運転を見合わせた。その6日前の10日と、さらに7日前の3日には茨城県南部を震源とするM5.5とM5.1の地震が発生、10日は同県筑西市で震度5弱を観測、東京都中央区などでも震度4を記録した。「最近、よく揺れるな」と不安を感じた人も多かったのではないか。
ちなみに、初めの二つの震源である茨城県南部では関東大震災(M7.9)の2年前の1921年にM7.0の竜ケ崎地震が発生している。三つ目の震源である千葉県北西部では2005年7月23日にM6.0の地震が起きた。安政江戸地震(1855年)の震源もこのあたりとされており、不気味さは一層つのる。
「三つの地震の震源の深さは60~70キロ程度。一方、政府が想定している首都直下地震の震源はもっと浅く30~40キロです。このため、今回の地震は政府想定の『首都直下』の前兆ではないでしょう。しかし3・11以降、関東平野直下で地震が起きやすい状況が続いていることは観測の結果明らかです。私は今地震が多く発生しているところで大地震も起きる可能性が高いとみています」。東北大学災害科学国際研究所の遠田(とおだ)晋次教授(地震地質学)はそう話す。
遠田教授は、三つの地震の震源を含む筑波山直下から千葉市にかけての「関東平野直下地震帯」に着目して解析を続けている。この地域の地下深くでは東日本をのせている北米プレートの下に、東から太平洋プレートが沈み込み、さらにその間にフィリピン海プレートが割り込むように沈み込む。複雑な構造で、世界的にも有数の地震多発地帯だ。三つとも太平洋プレートの上面、フィリピン海プレートと接するところで起きたプレート境界型地震とみられる。
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【小笠原諸島:「新島」合体、あと100m…成長続く】
毎日新聞 2013年12月20日 20時48分(最終更新 12月20日 21時58分)
小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)近くに火山噴火でできた「新島」。発見から1カ月を迎えた20日、本社機「希望」で上空から観察した。多量の溶岩が流出し、西之島と最も接近している部分は、100メートルを切っていた。同乗した東京大地震研究所の前野深助教(火山地質学)は「このまま成長が続けば、年内にも西之島とつながる可能性がある」と分析した。
新島の西側や北側では、高温の溶岩に波がぶつかって多量の蒸気が上がり、盛んに拡大していた。中心部には、直径約10メートルの火口があり、上空からは真っ赤なマグマも確認できた。ごう音とともに数十秒おきに、噴煙や噴石を上げていた。
前野助教によると、1日当たり約10万立方メートルの溶岩が流出し、場所によっては十数メートルの割合で広がっている。面積は、西之島の6割強に達したと推定される。【渡辺諒】