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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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[支援者の支援]が今度は大きな課題。~ 行政マンや医療支援者スタッフなどや、ボランティア団体も、「心の病が顕在化」してきてる実態。

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[支援者の支援]が今度は大きな課題となっています。

人々が被災したその街と生業(ありわい)など、生活を取り戻すまでには、まだまだ、この先、長い長い時間がかかることは想定されます。

震災当初は、殆んど誰も、想定もしていなかった事がどんどん山のように起きています。
例えば
1、政府の対応の遅れ。(3.11の後、民主党、自民党は「政局ばかり議論していました。」)
2,行政を含む色々な業種の人手不足、人材不足。
3.入札不調問題。
4.建設資材、各種資材の高騰。
5.
原発風評被害。
6.急激な円安による、燃料高騰、
7.空白にされた、2年で被災者、支援者の心の病。
などなど・・。上げればキリがなのです。また、目に見えない問題が山積みされています。

イメージ 1

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※ これは、被災者も同じで、私事で恐縮ですが・・。
「漁師復活」に向けて、頑張り、いざ、「漁再開」したら、今度は別の、同しようもない問題がでてきます。
もう、漁師やめたいという人も多く出ています。
3.11からほぼ毎日、「現地の今の現実」をブログ、Twitter、Facebookでアップ、拡散してきました。
 PTSDを患っていて、書きたくない時もあったりしました。
でも、「風化させたくない」その思いが強く、毎日更新してアップしてきました。
しかし、それが今思えば、大きな重みになっています。
やらなけばならない、沢山の事柄の中で・・・。きっとストレスが溜まり続けていたのです。
この2年。思うのです。挫折、希望、敗北感、喪失感の繰り返しでした。
取材や多くの人も訪れてくださいました。
でも、こうも多忙の中、正直言って、それさえ今は重荷なっています。限界です。
取材は、全て断っていましすし、今は訪れるくださる方も、断るようにして行くつもりです。

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そこで、指摘しておきたいのは、
「医療支援者スタッフなどや、ボランティア団体も、心の病が顕在化」してきてる実態にあることです。

つまり、「支援者の支援」が、今被災地で大きな課題になっているのです。





イメージ 2

 震災直後はもちろん、外部からの支援がこれほど大規模に、かつ長期に行われている災害は戦後最大の規模でかつてなかったと言われています。
 範囲は広いし、更に、とんでもな「フクイチ原発事故」もそれに輪を掛けた、大災害です。
震災当初は、消防や警察、海保、自衛隊、さらに米軍まで動員されました。
今、このような職業の方々の職業的な「災害救援者」のPTSDなどやうつ病もまた大きな問題となっています。
例えば、阪神大震災で注目され、その後、消防や警察、海保、自衛隊など職業的な「災害救援者」に対する対策が充分ではなかったのです。
東日本大震災でも「惨事ストレス」に対する体系的なケアが行われた。と、震災当初は政府は発表していますが、アヤフヤで十分なものではなかったのです。

このように、3年目になった今この被災地の中、及び外でも浮かび上がったのは、「支援者の支援という課題」またあたらに出てきています。

 
更に、福島第一原発事故収束作業は困難を極めています。
政府がもっと、積極敵に関与しないと・・。
今や、40年での収束は、今では不可能と言われています。

イメージ 3

例えば、チャルノブイル原発事故収束作業員の被爆者は、53万人にものぼります。

そして今は、いろいろな癌など病が襲っています。やせ細った子どもがいろいろななおならない病を抱えて生きてるのです。(この記事については、また長くなるので後に譲ります。)

チェルノブイリ原子力発電所の位置。左上囲み内
の赤い印、キエフの北西。青い部分はウクライナ                                     チェルノブイリ原子力発電所(中央奥)の遠景

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東京で開かれた「日本トラウマティック・ストレス学会」
が5月初めに行われました。その中でもの大きなテーマの一つは・・。
この「支援者の支援」だったそうです。

シンポジウムでは、避難所で被災者のケアに奔走した福島県いわき市の保健師が「職員の健康管理まで手が回らなかった」と体験を発表し、しれが、自責の念になって来てるのではないか・・。
また、犠牲者の遺体安置所を担当した大槌町の職員は「自分の各族を津波で亡くしたが、この有事の時、職務優先で被災者の対応に当たった。それが、今になって自らも含めて職員が精神的に落ち込んだ」と生々しい体験を語った。

実は、震災関連死と自殺の関係で、もっと、もっと生々しい話が山のようにあります。
そのときは、仕事に夢中であって、「なんともない」と思っていても、それが、時間の経過と共に大きな、「トラウマ」になり、「心的外傷」を負ってる場合が沢山あると僕は思うのです。

自分もPTSDを患っているので、そのような事がよく分かります。

共通するのは、自らを振り返るゆとりもなく、頑張り続ける姿なんではないでしょうか・・?
心が折れて日常生活に戻れなくなったボランティアも多かったという。
 シンポジウムでは事例を発表した多くの支援者が、専門家による支援の重要性を訴えた。それぞれの場で、組織的なケアの体制づくりが急務です。
なじなら、自殺と直結することなんですから・・・・・・・・。



長く支援者支援に関わっている加藤寛・兵庫県こころのケアセンター所長は「被災地のダメージは大きく、マンパワーも少ない。復興期の支援を続けなければならない」と述べ、「そのためにも支援者を守らなければならない」と強調しています。

 支援者が心身の健康を損なえば、結果的に被災者にとって大きな損失になるのです。
習慣や文化が異なる生活。際限のない仕事。疲れもたまっているだろうと想像できます。
岩手県内では応援のため派遣されていた職員が自殺する悲しい事例も3件起きたました。

支援者には思うような仕事ができないと、時として無力感に襲われる傾向もあるとおもいます

復興を少しでも前に進め、今後の災害にも役立つよう、息長く活動できる体制を構築するのが急務です。

被災地は今後もまだまだ、多くの力を借りなければならないのです。
「支援者の支援」にも、気を配りながらやっていかないと、みんな倒れてします。


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