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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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[田野畑で高台移転先の見学会] 復興の格差が現れ ~ 田野畑村は復旧、復興は早いほうです。

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ここにも復興の格差が現れてきています。
田野畑村は、比較的に復旧、復興は他所の被災地と比較すると早いほうです。
田野畑で高台移転先の見学会がおこなわれました。

↓↓田野畑村の島越の山側の松前地区の高台移転先。
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2012/11/9時点の田野畑村の被害状況
※ 岩手県HPのデータより
住宅など建物被害(全壊数+半壊数):270
仮設住宅建設戸数:186 (完成度100%)
仮設住宅建設箇所数(団地数):3 

※ 田野畑村の避難所は7月初旬に全て閉鎖されました。
※ 
岩手県の仮設住宅一覧はこちら
平成22年(2010年)の国勢調査時の田野畑村の人口と世帯数
人口:3,843名 世帯数:1,309
この要因は被害そのもが分散されているとだと想います。
つまり、世帯数:1,309のうち、沿岸部の住宅など建物被害(全壊数+半壊数):270戸です。
270戸は、4箇所の合計なので分散されている形になっているのです。

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宮古市田老から南の広大な面積の被害とは違い、地形的に小集落が狭い土地に住んでいたのです。

だから、住民の同意も得られすく、また昔からの住民の意識が、「役場にお願いする」という意識があり、村の計画に反対者する人は、殆んどいません。だから、復興も早いと私は感じています。
無論、役場の働きは評価するべき点が沢山あります。

岩手の、宮古市以南の復興が進まない大きな要因は・・。
逆に、被害のあった町、市は、被災者の意見の相違が時間の経過と共に変化して、意見の相違があるからです。
だから、なかなか被災自治体が意見を集約出来ずに、「決められない」というのが大きな違いだと想います。さらに、地形的にも色々な考え方が出来る余地があります。
↓↓陸前高田市の被災市街地。
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田野畑村の場合、地形が海岸段丘となっていて、高台移転などは、その地形から自ずと決まって来るからではないかと思うのです。

時間の経過と共に、土地価格高騰などもあり、その移転先では利害関係が生じます。
しかし、地域全体を復興させるためには、被災者の地主などを含めて意識の改革も必要だと感じます。
やはり、復興するためには、被災者も一丸となる必要性を感じます。

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田野畑で高台移転先の見学会
NHK盛岡放送局  2013年4月8日
イメージ 1
田野畑村で津波で自宅を失った人たちの移転先となる土地の造成工事が終わり、移転を予定している人たちを対象に現地の見学会が行われました。
7日はまず、村で被災した人たちを対象に、住宅の再建に向けた支援制度の説明会が開かれ、再建の費用として国などの支援金に加えて村独自で最大で100万円を給付することなどが説明されました。そして3月、漁業集落の高台への移転を進める国の交付金事業を使って造成を終えたばかりの松前沢地区の団地の見学会が行われました。
 見学したのは、すぐ近くの島越地区で被災した人たちで新しい団地には、6世帯が自力で自宅を再建するほか、10世帯が公営住宅に入ることになっています。
村では、今後、抽選会を行ってそれぞれの世帯に分譲する区画を決定するとともに公営住宅については夏には入居ができるよう整備を進めることにしています。
自力で自宅を再建する予定の50歳代の女性は「90歳代の母が仮設住宅から引っ越せるのを楽しみにしています。辛抱もあと少しだと思って頑張ります」と話していました。

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