被災地での、ヒト、モノ、などが不足して、値上がりしています。
これが、復興に大きなブレーキをかけてる現状です。
↓↓復興工事の様子。
これが、復興に大きなブレーキをかけてる現状です。
↓↓復興工事の様子。
ようやく、役所の、煩雑な事務処理が終わり。
復興予算の執行が始まりつつある中で、港湾、漁港、防潮堤など工事が、入札段階まで来ても、実際に、指名された業者が、「辞退」というケースが増えています。
復興予算の執行が始まりつつある中で、港湾、漁港、防潮堤など工事が、入札段階まで来ても、実際に、指名された業者が、「辞退」というケースが増えています。
落札業者がいないのです。
これは、復興予算の執行が、一斉に始まり、限られた、建設業者の中で「今、請け負ってる工事だけで、手一杯」という、実態があるからです。
はやり、被災範囲が広く、工事案件も多いので、パンク状態になっている状況です。
あるいはまた、例え落札されて、復興工事を請け負った建設業者も・・・。
実際に、土木工事の着工にあたり、工程表を作成して、例えば、鉄筋加工、足場組立、型枠大工業者なども、人手が足りずに、外注を断られるケースも出てきています。
各自治体ではなるべく地元にお金が落ちるように、地元業社を指名競争入札に参加させたい事情がありますが、これは、範囲を広げる必要があります。
すると、従って、今度は遠方の業社という事になり、宿泊所が不足していますし、設計見積もりの中に、作業員の宿泊料までは入っていないので、請け負っても赤字になるから、結局は、落札されないというケースもあります。
各自治体ではなるべく地元にお金が落ちるように、地元業社を指名競争入札に参加させたい事情がありますが、これは、範囲を広げる必要があります。
すると、従って、今度は遠方の業社という事になり、宿泊所が不足していますし、設計見積もりの中に、作業員の宿泊料までは入っていないので、請け負っても赤字になるから、結局は、落札されないというケースもあります。
広い被災地で、一斉に多くの発注が出たためでしょう。
この人手不足、モノ不足、宿泊所不足があり、人件費、建設物価などは跳ね上がっています。
この前、ある建設業社の社長さんから聴いたのですが・・。
「うちでは、今、通常の3倍の工事を請け負っているけど、もう手一杯だし、重機のリース料から、資材までなんでもかんでも、値上がりしていて、ハローワークにこれまで日当で、募集をかけても、技術者、オペレーターなどなど、集まらない。仕方なく日当単価をかなり上げて、ようやくこの前、数人確保できた・・・。
果たして、建設物価が上がって、人件費まで上がった。赤字になるかと思い、今は工事は請け負えない状況だなあ・・。」
果たして、建設物価が上がって、人件費まで上がった。赤字になるかと思い、今は工事は請け負えない状況だなあ・・。」
と深刻な顔で話していました。
実際に砕石、コンクリートなどなどモノ不足が深刻で値上がりしてるのです。
近くの、砕石工場と生コン会社があるので、聴いて見ました。
「砕石が不足してるために、秋田、山形など県外から採石を仕入れているために、どうしても、砕石もコンクリートも値上げせざるえない・・。復興のために、ギリギリに押さえて、納めているのだが・・・。
近くの、砕石工場と生コン会社があるので、聴いて見ました。
「砕石が不足してるために、秋田、山形など県外から採石を仕入れているために、どうしても、砕石もコンクリートも値上げせざるえない・・。復興のために、ギリギリに押さえて、納めているのだが・・・。
動いてる割りには、利益はホントに極僅かで、従業員に申し訳無いような感じだ。」
例えば、普通の強度の生コンで、
例えば、普通の強度の生コンで、
震災前は、1㎥当たりー12,000円ぐらいだったモノが、今は、18,500円程度まで値上がりしてるようです。54%の値上がりです。

これは、やはり役所も通常の設計単価を、通常の建設物価よりも、水増ししないと、これから、請け負う業社はますますいなくなるように想うます。
国も、特殊事情があるので、実態にあった、設計単価で値上げになっても認める柔軟な対応が必要だと思いますね。
でないと、これから復興工事が出来ない状況に陥ります。
このような、事情があるためでしょう。
県の発注工事ですですが、土木工事にも「ハイブリッド防潮堤」なんてのがあるのですねーー。
県の発注工事ですですが、土木工事にも「ハイブリッド防潮堤」なんてのがあるのですねーー。
昨日の、岩手日報の↓↓このような記事がありました。
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山田にハイブリッド防潮堤 生コン不足に対応
岩手日報 2012/12/06
岩手県宮古水産振興センターは5日、山田町の山田漁港海岸に整備する延長約1・8キロの防潮堤の7割余りを鋼材と鉄筋コンクリートを一体化させたL型の「ハイブリッド防潮堤」にすると発表した。
不足が続く生コンクリート(生コン)の消費を抑えられ、早期完成が可能。県内初採用で、来年度完成を目指す。
ハイブリッド防潮堤の形状は高さが海抜9・7メートルで、幅約1・4メートルのL型。鋼部材とコンクリートの合成構造で、使用する生コンはコンクリート防潮堤よりも少量。津波や地震により強いという。
宮城県の広い敷地で一度に製造を行い、海上輸送することで現場で必要な生コンの量は大幅に抑えられ、現場作業も少なくて済む。工期は従来に比べ半分以下の見込み。
イメージとしてこんな感じなんでしょうね。

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とにかく、今、被災地では。
ヒト、モノ、カネが不足しています。
だから、人件費も上がるし、物価も上がっています。
これは、建設工事だけの問題ではありません。
とにかく、今、被災地では。
ヒト、モノ、カネが不足しています。
だから、人件費も上がるし、物価も上がっています。
これは、建設工事だけの問題ではありません。
例えば、漁船、漁業資材なども、平均すれば30%~36%は値上がりしています。農業資材もやはり値上がりしてると、農家も話しています。
需要と供給の原理で仕方がない面はありますが・・。少し、行き過ぎですね。
被災地では、このような事も復興の妨げになっている
実態のです。