【秋サケ大不漁30年で最低、 東日本大震災で放流できなかったこと 高い海水温影響やオホーツクやベーリング海の環境変化が原因】
秋サケ漁が振るわない。本州第1位のサケの水揚げを誇って来た岩手県だが、サケ漁の第不漁で被災地の経済復興に大きな影を落としている。 震災以降、サケだけではなく、小型漁船による、イカ、タコ、ヒラメ、ナメタガレイ、アイナメなど小魚やマグロ、カジキなどなど全ての魚種で不漁が続いている。
特にサケは、岩手の主要魚種であるが、今年は大不漁となっている。価格はある程度は上がっているが、やはり不漁の分のカバーはできない。
岩手県定置網協会は出してる、「サケ定置網漁獲速報」値を見ると、震災後ピークだった2014年の今日現在の漁獲速報では、昨シーズンと比べ、沿岸漁獲の水揚げ量は約4割減少している。
【サケ定置網漁獲速報】毎日更新
http://www.echna.ne.jp/~isz/teichi/karendar.html
来春の稚魚の放流に必要な魚を確保するの計画どうりには行かない。採卵数を確保するため、三陸沿岸の「サケのつかみ取りイベント」などは、ほとんどが中止になっている。震災の影響はどこまで及ぶのか、回復は見込めるのか。関係者は、今後 12月15日当たりまでピークを迎えるが5年前のの津波で放流できなかったためにサケの回帰に期待は薄い。
更に、高い海水温影響やオホーツクやベーリング海の環境変化が原因と考えられている。
更に、高い海水温影響やオホーツクやベーリング海の環境変化が原因と考えられている。
岩手県20の魚市場三陸沖の135カ所の定置網漁場から船が次々に戻り、秋サケを水揚げしているが、魚体に小さいのはオホーツクやベーリング海の環境変化で餌が少ないことを如実に物語っているし、死んでるサケがいるため、当然回帰率は下がっている。
震災前なら、朝夕2回の水揚げだったが、今年は朝だけだったが、今や2日置きに網も起こしてる状態だ。
震災前なら、朝夕2回の水揚げだったが、今年は朝だけだったが、今や2日置きに網も起こしてる状態だ。
震災で沿岸の孵化(ふか)場が被害を受け、4年半前の放流は例年の3分の2にとどまった。県はシーズン前から、沿岸に戻ってくるサケは約5百万匹で、震災前の6割程度と予測はしていた。しかし、これまでの実績は4割以下。今年は更に予測をさらに下回っているという。
不振は市場への出荷だけでなく、来春の稚魚の放流に向けて川に戻ってきたサケから卵を採る作業にも影響している。計画採卵数の6割を下回ったとして、漁協や自治体でつくる県さけ・ます増殖協会は、海の定置網などで採った出荷用の一部を採卵用に回す緊急対策を3年前から行っている。「海にいたサケを無理くり孵化させる」事自体始めてのことで、その成果は未知数だ。
「鮭(さけ)まつり」イベントで被災地を活気づけたいが、サケのつかみ取りを中止する。200匹を用意する予定だったが、極端な不漁で、採卵を優先せざるを得ない状態なのである。
不振は市場への出荷だけでなく、来春の稚魚の放流に向けて川に戻ってきたサケから卵を採る作業にも影響している。計画採卵数の6割を下回ったとして、漁協や自治体でつくる県さけ・ます増殖協会は、海の定置網などで採った出荷用の一部を採卵用に回す緊急対策を3年前から行っている。「海にいたサケを無理くり孵化させる」事自体始めてのことで、その成果は未知数だ。
「鮭(さけ)まつり」イベントで被災地を活気づけたいが、サケのつかみ取りを中止する。200匹を用意する予定だったが、極端な不漁で、採卵を優先せざるを得ない状態なのである。
サケや魚の不漁の影響は被災地の経済復興に大きな影を落としてるしるし、これは地球の変化で、以前のような漁獲は期待できない。
また、消費者も年末を迎え「おせちに困る」という声が聴こえる。
また、消費者も年末を迎え「おせちに困る」という声が聴こえる。
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【秋サケ大不漁、30年で最低…おせち困った】
読売新聞 11/26(土) 20:17配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161126-00050091-yom-bus_all.view-000
秋サケが深刻な不漁に陥っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161126-00050091-yom-bus_all.view-000
秋サケが深刻な不漁に陥っている。
新巻きザケが並ぶ店先(17日、築地場外市場で)
漁期は既に終盤に入っており、ここ30年で最低水準の水揚げ量となりそうだ。不漁に伴って卸売価格も上がり、お歳暮やおせち料理の食材にも影響が出ている。
観光客らでにぎわう東京・築地の場外市場。「鮭(さけ)の店」の看板を掲げる昭和食品では11月中旬、年末年始の贈答品として人気の新巻きザケが1匹1万円前後で売られていた。築地市場のサケの卸値は前年同期と比べて1・5倍で、日によっては2倍近くにもなる。佐藤友美子社長(56)は「お歳暮の時期はかきいれ時。卸値は高いが、値上げはなるべく避けて、薄利多売でいきたい」と話す。
水産研究・教育機構北海道区水産研究所のまとめによると、10月末までの全国のサケの水揚げは2321万匹で、前年同期と比べて3割少ない。主力水揚げ地の北海道のほか、本州の三陸沖や日本海側でも不漁傾向だ。サケの南下に伴って漁は年末まで続くが、大幅な回復は難しい状況で、今年度の最終的な漁獲量は、ピークだった1996年度(8879万匹)の3分の1程度にとどまりそうだ。
観光客らでにぎわう東京・築地の場外市場。「鮭(さけ)の店」の看板を掲げる昭和食品では11月中旬、年末年始の贈答品として人気の新巻きザケが1匹1万円前後で売られていた。築地市場のサケの卸値は前年同期と比べて1・5倍で、日によっては2倍近くにもなる。佐藤友美子社長(56)は「お歳暮の時期はかきいれ時。卸値は高いが、値上げはなるべく避けて、薄利多売でいきたい」と話す。
水産研究・教育機構北海道区水産研究所のまとめによると、10月末までの全国のサケの水揚げは2321万匹で、前年同期と比べて3割少ない。主力水揚げ地の北海道のほか、本州の三陸沖や日本海側でも不漁傾向だ。サケの南下に伴って漁は年末まで続くが、大幅な回復は難しい状況で、今年度の最終的な漁獲量は、ピークだった1996年度(8879万匹)の3分の1程度にとどまりそうだ。