「露骨なバラマキ政策」ーー【来年の参院選目当ての税金利用のバラマキ 3万円の給付金は対象者は約1250万人に上る。低年金者に年6万円を配るバラマキ補正予算】
※少しタイムラグがありますが。見逃せなことなので投稿します。
いったい、何のための補正予算なのでしょうか。政府の2015年度補正予算案の概要が判明しました。総額は3.3兆円で、「一億総活躍社会」の実現に向けた緊急対策に1.2兆円、TPPの対策に0.3兆円などとなっています。政府は18日に閣議決定し、1月4日召集の通常国会に提出する方針です。
政府が検討中の内容には、補正予算で手当てする必要が本当にあるのか、疑問が生じる項目が少なくありません。
その最たるものが、「一億総活躍社会」関連政策に1.2兆円の予算を計上するというものです。低所得の年金受給者に1人3万円を配り、介護施設の設備基金を積み増すというが、抜本的な成長戦略や人口回復のための移民受け入れなどに蓋をしたまま、「一億総活躍社会」で掲げるGDP600兆円、人口1億人をどうやって実現するのか、まったく道程は示されていません。今回の施策は、短期的なバラマキに終わるのは必至です。
3万円の給付金は、対象者は約1250万人に上り、総額3900億円規模の予算が必要となります。一時的な給付金では、それに見合う景気底上げ効果がある訳はありません。
そもそも、
低所得で生活が苦しい、若い非正規労働者も多いのに、給付対象を年金受給者だけに限ることも理解できません。
政治学的に言っても、基本的に「個人への現金支払」は一時的【政策】とは言えない「禁じ手」なのです。3万円は使えばなくなりなんの波状効果はありませんから。
また、安倍晋三政府は17年4月の消費増税時から低年金者に年6万円を配ることにしています。ただ、その対象は年収87万円程度までの約600万人と障害・遺族基礎年金の受給者だけですが、理由を増税に伴う低年金者対策という社会保障政策としていますが、おかしなこれもバカマキでしかありません。
補正予算で場当たり的に対応するのでなく、社会保障政策全体の中で、低所得者対策をしっかりと議論し、政策を樹立するのが王道です。
これは完全に来年の参院選目当てのバラマキ補正です。
基本的に「個人への現金支払」は一時的【政策】とは言えない「禁じ手」なのに堂々とやる。財務省との癒着がこんな弊害を作っています。有権者の中で高齢者は投票率が高いのです。だから、こうした直接給付をするのはミエミエです。
政権を握っているとこのような事ができるので、安倍晋三自民や公明党の与党には有利になります。
しかし、あまりに露骨しぎます。こんな政権を指示してる国民が多くいるのですから、日本国民の思考レベルが低下してると言わざるえません。
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【「1億総活躍社会」に1・2兆円…補正予算案】
読売新聞 12月8日(火)7時13分配信
政府の2015年度補正予算案の概要が7日、判明した。
総額は3・3兆円で、「1億総活躍社会」の実現に向けた緊急対策に1・2兆円、環太平洋経済連携協定(TPP)の対策に0・3兆円を計上する。さらに、地方自治体の財源不足を補う地方交付税交付金を1・3兆円追加する。
財務省による与党、各省との最終調整を踏まえ、政府は18日に閣議決定し、1月4日召集の通常国会に提出する方針だ。
「1億総活躍社会」の対策は、「介護離職ゼロ」に向けた介護施設の整備、人材確保に1400億円を充てる。低所得の年金受給者には1人あたり3万円の臨時給付金を支給し、総額3400億円を見込む。「希望出生率1・8」を実現させるため、保育所の整備前倒しと保育士の確保に1300億円、一人親家庭への支援に300億円、3世代の近居や同居の促進に200億円を計上する。