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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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被災地のマスコミ報道は行政が喜ぶ「美談」ばかり報道。  被災者の生活困窮や生業不振や健康、心の病など問題など大事な課題や問題を絶対に報道しない

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おはようございます。

【被災地のマスコミ報道は行政が喜ぶ「美談」ばかり、魚市場でも大漁の時を狙って報道。
被災者の生活困窮や生業不振や健康、心の病など問題など大事な課題や問題を絶対に報道しない。】

昨日は「三陸漁師の直販 「昆布・ワカメ」」のFacebookページを作成しました。早速、何人彼の方から注文を頂きました。
 https://goo.gl/0VN9YA




「東日本大震災の沿岸漁民の現実」を少し話します。
これも、マスメディアが絶対に報道しないことですが、東日本大震災の津波は千葉~青森までの太平洋沿岸を襲いかかりました。中でも宮城、岩手の沿岸漁民の割合がとてもおおいのです。とりわけ、生業を漁業にしていた漁村は8割が漁師です。一口に漁業と言っても、それは「沿岸漁業」であって、会社組織で経営してる大型船の「沖合」「遠洋」は別物です。
ところが、魚市場に水揚げされるのは、これらすべての船が水揚げします。
マスコミが主に報道するのは、大きな船の「沖合漁業の「底びきトロール」、「まき網漁船」、「サンマ漁船」などが入港したところを狙って、活気あるところを報道しています。報道を見てる人は「沿岸漁業」と「沖合漁業」の区別がつきません。従って、魚市場も活気があって復興してるという印象をもつのです。ところが、沿岸漁民は、最大20トン未満の魚船でないとできません。日帰り操業で行うのが沿岸漁業で沖合までは行けない小舟なんです。
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【その小舟の沿岸漁業が震災以降、大不漁となっているのです】
沿岸漁師が操業出来るところは、深さで言えば180mあたりまです。それ以上沖の深いところに行くと、「起きだし違反」となります。
この浅い区間が、瓦礫や地形の変化、海底の津波泥などの影響だと思われますが、ミズダコ、イカ、など激減していなくなっているのです。
 なので、沿岸漁民はこの大不漁で「漁師として生業が上手く復活していない」のです。地球温暖化などの影響もあるのでしょうが、不漁の原因は誰にも分かりません。
そのようなところは、マスコミは行政よりなので絶対に報道しないで、大型船の根こそぎ魚を取ってくる沖合い漁業を中心に報道ばかりしてるのです。
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課題を報道せず、明るい話題だけを報道するマスコミ
被災地におけるマスコミ報道は、漁業以外でも同じで明るいイベントなどばかりで、本当の被災地の裏の大事な「課題「問題点」、被災者の経済的困ってる事や身体の健康や心の病、などは絶対に掘り下げて報道しないのです。行政が喜ぶような報道ばかりに終始しているのが現実で、ホントにジレンマを感じています。 原発事故のあった福島はもっとその傾向が強い感じがします。
 「僕が不漁で赤字になるために船を出せない経験をしたのは、始めてのことです」ほんとに、「漁師が不漁のために来る日も来る日も船を出して稼げない」というのは、辛いことでした。僕だけではありません。不漁のために自殺した漁師がでてるのですよ。行政は船が復活すれば漁師復活したという見方をしてます。復興したとは、ある程度その生業が軌道に乗って始めて復興したといえると思うのですが・・。そうではないのです。

 なので、漁業所得向上のために作ったのが「岩手県漁民組合」でもあります。個人的にも漁師以外の生業で、「居酒屋」「スナック」「食堂」など始めた漁師もいます。僕は「海藻類の乾物屋」をはじめたのです。これは、冷温庫などの初期投資がかからずに出来る商売と考え通販も遣りやすいと思ったからです。

尚、岩手県には放射能は海産物で何からも変出されていません。なぜなら画像のように親潮は常に北から南に流れているからです。 
イメージ 1


朝から長文になってしまいましたが、これが被災地の漁民のホントの姿です。

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