【なぜ支持率回復…「お上を批判しない」という日本の国民性なのか? 日本国民は「主権は自分にある」という意識が極めて希薄なのか 主権在民であることを再認識しよう】
テレビ東京・日経の世論調査結果をみると、加計学園獣医学部の設立経緯に対する安倍総理や加計理事長の説明については、「納得できない」(70%)が「納得できる」(20%)を大きく上回った。
さらに、拉致問題の解決に期待できるか、については、「期待できる」人が32%だったのに対し、「期待できない」は60%にも達している。
しかし、同じ調査で安倍内閣の支持率が回復しているのだ。
テレビ東京・日経の世論調査結果をみると、加計学園獣医学部の設立経緯に対する安倍総理や加計理事長の説明については、「納得できない」(70%)が「納得できる」(20%)を大きく上回った。
さらに、拉致問題の解決に期待できるか、については、「期待できる」人が32%だったのに対し、「期待できない」は60%にも達している。
しかし、同じ調査で安倍内閣の支持率が回復しているのだ。
NHKの調査では支持率(48%)が不支持率(36%)を上回ったのだ。
(この数字もホントはあてにはならないかもしれないが・・。各社の調査をみても同じ傾向にある)
【どう考えても、首をひねりたくなる世論調査の結果である】
加計学園疑惑でも、外交の拉致問題でも安倍総理に不審を抱きながら、安倍政権を支持するのか・・?
つまり、安倍首相の政策や行動を評価していないのに、なぜ、安倍内閣の支持率は回復しているのであろうか。
毎日新聞の調査では安倍内閣を支持する最大の要因は「安倍総理を評価」が23%だから、ますます分からなくなる。
おそらく誰でも、疑問に感じるだろう。
加計学園疑惑でも、外交の拉致問題でも安倍総理に不審を抱きながら、安倍政権を支持するのか・・?
つまり、安倍首相の政策や行動を評価していないのに、なぜ、安倍内閣の支持率は回復しているのであろうか。
毎日新聞の調査では安倍内閣を支持する最大の要因は「安倍総理を評価」が23%だから、ますます分からなくなる。
おそらく誰でも、疑問に感じるだろう。
「なぜ安倍政権は支持率回復するのか」で検索したら、日刊ゲンダイの記事が出てきたーー。
【外交評論家(元外交官)の孫崎享氏が以下のように述べている】
【外交評論家(元外交官)の孫崎享氏が以下のように述べている】
日刊ゲンダイ 2018年6月30日

孫崎享外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後
孫崎享氏の発言概要:
「おそらく、これは日本の国民性に由来するのだろう。日本国民には「お上を批判しない」「お上を倒すなんてもってのほか」という思想が先祖代々継承され、体に染みついてしまったのだ。英国の外交官アーネスト・サトウは幕末期の日本について、こう記述している。
●日本の下層階級は支配されることを大いに好み、権能をもって臨む者には相手がだれであろうと容易に服従する。
●ことにその背後に武力がありそうに思われる場合は、それが著しい。
●もしも両刀階級の者をこの日本から追い払うことが出来たら、この国の人民は服従の習慣があるから、外国人でも日本の統治はさして困難ではなかったろう。
「おそらく、これは日本の国民性に由来するのだろう。日本国民には「お上を批判しない」「お上を倒すなんてもってのほか」という思想が先祖代々継承され、体に染みついてしまったのだ。英国の外交官アーネスト・サトウは幕末期の日本について、こう記述している。
●日本の下層階級は支配されることを大いに好み、権能をもって臨む者には相手がだれであろうと容易に服従する。
●ことにその背後に武力がありそうに思われる場合は、それが著しい。
●もしも両刀階級の者をこの日本から追い払うことが出来たら、この国の人民は服従の習慣があるから、外国人でも日本の統治はさして困難ではなかったろう。
この文章を見た時、第2次大戦後の日本を想起した。私は自著「戦後史の正体」(創元社)で次の部分の引用をした。
日本は事実上、軍人をボスとする封建組織のなかの奴隷国であった。
そこで一般の人は、一方のボスのもとから他方のボス。すなわち現在のわが占領軍のもとに切りかわったわけである。
●彼ら多くの者(にとって)はこの切りかえは、新しい政権のもとに生計が保たれていければ、別に大したことではないのである」と解説している。
そこで一般の人は、一方のボスのもとから他方のボス。すなわち現在のわが占領軍のもとに切りかわったわけである。
●彼ら多くの者(にとって)はこの切りかえは、新しい政権のもとに生計が保たれていければ、別に大したことではないのである」と解説している。
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ここに、「安倍政権の支持率回復する正体」があったのだろうか?
日本人の「お上を批判しない」という日本の国民性というものがあったのか? 「お上に抵抗しない従順なおとなしい人種」なのか。
【お隣の韓国は、「悪は悪」として大統領まで国民の大規模なデモ行動で、2016年12月2日、国政介入事件で韓国の朴槿恵大統領の退陣させた】
ソウル中心部を埋めた大規模なデモ。韓国の政治の節目では過去にもデモが大きな役割を果たしてきた。時には流血の惨事となることもあった。今回は韓国メディアが「ろうそく革命」と呼ぶ平和的なデモで朴大統領を任期満了前の辞任表明に追い込んだ。
日本人の「お上を批判しない」という日本の国民性というものがあったのか? 「お上に抵抗しない従順なおとなしい人種」なのか。
【お隣の韓国は、「悪は悪」として大統領まで国民の大規模なデモ行動で、2016年12月2日、国政介入事件で韓国の朴槿恵大統領の退陣させた】
ソウル中心部を埋めた大規模なデモ。韓国の政治の節目では過去にもデモが大きな役割を果たしてきた。時には流血の惨事となることもあった。今回は韓国メディアが「ろうそく革命」と呼ぶ平和的なデモで朴大統領を任期満了前の辞任表明に追い込んだ。
1960年の4月革命。韓国の初代大統領で12年間も、その座にあった李承晩氏を追放し、独裁体制に幕を下ろした。
日本と全く違う国民性を感じる。いつも、国民が政治を監視して、「悪政があれば」即、こうした行動にでる。
仮に、安倍晋三が韓国だったから、就任してすぐに、デモ行動によって独裁体制は崩壊しただろう。
【「日本の国民性に由来する」のであれば深刻な問題だ。 主権が国民にあることを日本国憲法は前文で宣言している これを実行していない】
確かに、うなずける。例えば、最近の選挙での参政権である投票率の低さをみれば、明らかだ。
つまり、日本国民は「主権は自分にある」という意識が極めて希薄なのだ。 「誰が政治家や総理大臣になってもあまり、自分の生活に関係ない」という声をよく聞く。
つまり、日本国民は「主権は自分にある」という意識が極めて希薄なのだ。 「誰が政治家や総理大臣になってもあまり、自分の生活に関係ない」という声をよく聞く。
しかし、本当は全く違うのだが・・。長いあいだ自民党が政権を握り、悪事がでても、「またか?」で終わり、深く考えない。ような風潮を作ってきたのだ。
「主権在民」であることを、野党も半安倍の我々も再認識し意識して、行かねばならないのだろうと思いを強くした。