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Channel: 山と土と樹を好きな漁師 ー「佐々木公哉のブログ」
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【これだけ、森加計学園疑惑や総理に権力をつかったスキャンダルや疑惑があるのに なぜ内閣支持率が下がらないのか? 選挙制度を改めない限り党首の“独裁”はなくならない】

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【これだけ、森加計学園疑惑や総理に権力をつかったスキャンダルや疑惑があるのに なぜ内閣支持率が下がらないのか? 選挙制度を改めない限り党首の“独裁”はなくならない】
 毎日新聞が26、27両日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は4月の前回調査から1ポイント増の31%だった。
 共同通信が今月14、15の2日の調査でも、内閣支持率は37%から38・.9%へと微増していた。
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森友事件にしても加計疑惑にしてもこれだけ次々、大量の資料が出てきたり、新事実が暴露されている。それにもかかわらず内閣支持率が下がらないと言うのはどういうことなのか?
 何十年も永田町を知る者は異口同音に「なぜなのか説明がつかない」と言って、首をかしげる。ふつう、これだけスキャンダルが続けば、今までの内閣はとっくに倒れている。
 安倍晋三が政権担当してから5年以上経過した。その間の不祥事はおびただしいものがある。内閣の10や20溶けてなくなってもおかしくないほどである。
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それが、いまだに生き延びているから不思議だ。というか、絶対に辞めない、面の皮だが。

【なぜなのか? 理由はいくつかあるはずだ。私なりに考察してみると・・。
1、与野党の国会勢力図。与党が圧倒している。
 こうした中で少数野党がなにを言っても安倍政府には「糠に釘」である。まともに応えようとしないし、疑惑を役所のせいにして故意的に「国民が飲み込めないように複雑にしてる」 要は、与党1強の中で、小さく、沢山ある野党を、「選挙で負けない」と頭から野党をなめ切っている。
 ガタガタ言うなら「強行採決」している与党。閣僚や予算委員長の不信任案を出してもすべて多勢に無勢の国会で否決される。
 野党議員の不勉強も手伝って、政府が震撼するような「爆弾質問」は皆無だ。こうした野党の不甲斐なさが内閣支持率を下支えしているともいえるのではないか?
2、メディアの分断。これが大きい。
 今や大衆に最も影響力があるメディアはNHKだ。そのNHKを安倍晋三が抑えた。読売、産経グループが追随。マスコミは完全に分断され、以前のような力を発揮できない状況が続いている。
 昨日も、森加計疑惑の追求があっても、NHKは国会中継をしなかった。
ニュースをみても、「安倍首相は・・。」で外交、内政でも、安倍晋三がいつも主語になって報道するから、見てるほうは、「安倍首相は頑張っているなあ」となるのではないか。
 安倍政権が何をやろうが「正しい、間違っていない」と御用メディアが大宣伝を開始すれば、半数近くの大衆は信じ込む。これが内閣支持率を押し上げている。

3、そして18、19歳の10代から40代までの若い世代の安倍シンパである。
 彼らは変化を望まないという。現状維持でいいと言う。なぜなら、就職氷河期時代に比べ格段によくなった、と安倍政権のご利益を信じている。
 実際には、労働力人口が減少して、「人手不足」になっているから、安倍政権の手柄ではないのだが。大きく勘違いしてる。
 加えて日本を取り巻く国際情勢の変化。尖閣に対する中国の挑発と軍備増強。さらには南シナ海での覇権。こうしたことに若者は強い危機感を持っており、「軍事力増強」の姿勢。それが政権支持につながっている。
4、安倍晋三に代わる強力な対抗馬の不在。
 政党支持率を見れば明らかだが、現在の野党に政権を担当させようと言う声は極めて小さい。
 選択肢は自民党の中からということになるが、石破にしても岸田にしても粒が小さ過ぎる。ともに安倍の顔色を見ながらゴチャゴチャつぶやくだけだ。これでは迫力不足。とても安倍の対抗馬にはなりえない。

かといって安倍晋三が彼らに比べて大物なのでは決してない。
私から言わせると安倍など「その他大勢よりも下劣な嘘つき総理」でしかない。
 そんな男がなぜ、実権を握っているかと言えば、たどり着くのはやはり、選挙での「小選挙区制」である。

 先の「国難解散」衆議院選挙での、得票率を見ても、与党と野党の全部の党の得票数はさほど変わりがないが。
 「小選挙区制」であるために、大きな政党ほど有利になる。得票数が議席配分に比例していないのだ。
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官邸に「内閣人事局」を2014年に創設して依頼、自民党内の政治家、すべての役所の人権を総理自身が乱用して行っている。
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 つまり、すべての権限を総裁に集中させていることに問題があるのだ。その結果、異論を唱えた瞬間、次の選挙で「党公認」がもらえない。
ということは出馬しても当選不可能ということだ。
選挙制度を改めない限り党首の“独裁”はなくならない。

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