【「働き方改革法案」ー「裁量労働制の拡大」の撤回を! これだけ大事な法案を一括でまとめて出す姿勢そのものが「人の命」をないがしろにしてる】
「働く人の立場、視点に立って議論を進める」ー。働き方改革について、誰あろう、安倍晋三首相自らが強調してきた言葉である。
安倍晋三首相が「一般の労働者よりも労働時間が短くなる」と国会で答弁したものの、その根拠となるデータが重大な誤りがあることが発覚した。
安倍首相が謝罪するという顛末だった。そして、「裁量制の拡大がなぜ必要か」との問いに、政府はもはや説得力ある答えができなくなっている。
安倍晋三首相が「一般の労働者よりも労働時間が短くなる」と国会で答弁したものの、その根拠となるデータが重大な誤りがあることが発覚した。
安倍首相が謝罪するという顛末だった。そして、「裁量制の拡大がなぜ必要か」との問いに、政府はもはや説得力ある答えができなくなっている。
【昨日の朝に「裁量労働制」がサンデーモーニングで取り上げられていた】
その中で、朝日新聞編集委員・論説委員の高橋純子氏が核心を述べていた。
「安倍政権の体質だ。やると決めたら絶対やる。安保法制の時もそうだったが、動機に裏付けられた強さというよりも、安倍政権の姿勢が反映された現状かと思う。
しかし、これだけ大事な法案を一括でまとめて出す姿勢そのものが「人の命というものをないがしろにしてる」感がある。 しかも元のデータが不適切、顔を洗って出直すべきだ」
とても、明確で納得がいく意見で、的を得たは内容だと強く感じた。
その中で、朝日新聞編集委員・論説委員の高橋純子氏が核心を述べていた。
「安倍政権の体質だ。やると決めたら絶対やる。安保法制の時もそうだったが、動機に裏付けられた強さというよりも、安倍政権の姿勢が反映された現状かと思う。
しかし、これだけ大事な法案を一括でまとめて出す姿勢そのものが「人の命というものをないがしろにしてる」感がある。 しかも元のデータが不適切、顔を洗って出直すべきだ」
とても、明確で納得がいく意見で、的を得たは内容だと強く感じた。
この5年の安倍政権の「数の力で強行採決」「野党軽視」と「世論無視」が、ずっとこの政権にはあったが、そこも指摘してからだ。
「働く人の立場に立つ」と言うなら、その命と健康を守ることが第一なはずだからだ。
それが、この法案はそうはなっていない。これも、経団連のいうことをそのままにし、労働者側にたった法案ではないのだ。
【「裁量労働制の適用拡大」を巡り、首相の答弁撤回があったにもかかわらず、失態が相次ぐ不適切データ処理問題である】
この問題の事態を受け、「政府は施行時期を1年延長する方向で検討している」というがーー。
この政府の話もおかしい、「もう法案が正立した前提」で施行日の話をすること自体が国会を軽視している。つまり、一旦、炎上を抑えて法案をまたも、強行に採決する腹であるのだ。
「国民はこの法案の内容を熟知していない」ように感じられる。
現状でさえブラックだ、「働き方改革関連法案」制度が正立すれば、完全に経営者側と雇用者との関係が、対等ではなく、経営者絶対優位で、雇用者が弱体化するのは確実なのだ。
まず、現在の「裁量労働制」を導入してる現場の現実を知るべきだ。
下のリンクを見て欲しい.。ひどい事態だ。
https://twitter.com/SairyoUnion/status/965610235263049729
19日放送のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」。裁量労働制の典型的な労働問題の被害例。月100時間残業、賃金は基本給18万円、残業代は定額。職場で倒れ意識不明に。社員は一年目から全員裁量労働制。適応障害になった彼女は裁量労働制ユニオンに加盟、団体交渉で残業代を認めさせました。
【「裁量労働制の適用拡大」の問題は重大化、深刻化していると言わざるを得ない】
まず、二つのことを指摘しておかなければならない。
①一つは「裁量制の拡大がなぜ必要か」との問いに、政府はもはや説得力ある答えができなくなっていることだ。
裁量制は、あらかじめ決めた時間、賃金で働いたとみなす仕組みで、残業代は「定額」。政府は働き方や労働時間を自ら決められるとメリットを挙げてきたものの、野党・労働組合は「定額働かせ放題になる」と批判してきた。
それに対する反論の根拠となったのが、一般労働者より裁量制の人の労働時間の方が短いとする不適切処理でつくられたデータだ。だがウソのデータ問題発覚で、この根拠は失われた。
その一方で、裁量制で働き過労死や未遂を含む過労自殺で労災認定された人がこの6年間で13人もいる。これも、氷山の一角で実態はものすごい数に昇ると、上記の「裁量労働制ユニオン@無料労働相談 」では指摘しているのが。 そんな現実がクローズアップされる。安倍政権になってから激増してるのだ。
「働く人の立場に立つ」と言うなら、その命と健康を守ることが第一であろう。裁量制の労働実態について改めてきちんと調査するべきだ。その調査結果を踏まえ議論を仕切り直し、施行日で逃げるのではなく、国会で今こそシッカリと議論するのが筋ではないか。
②もう一つは、これが働く人の命と生活を守る役所のすることか、と厚生労働省に対し不信が増幅していることだ。
問題発覚後も、新たな不適切データが続々と判明し、加藤勝信厚労相が「なくなった」とした調査原票が厚労省地下室で大量に見つかる体たらくだ。
そもそもなぜ、一般労働者と裁量制の人の労働時間について異なる条件で調べた数値を比較し、誤ったデータとしたのか。担当職員の単なるミスなのか、それとも何らかの意図が働いていたのか。 私は後者だと思う。
【この不適切処理は、裁量制で長時間労働を強いられている人にとっては厚労省の背信行為である】
その原因を究明せぬまま、裁量制拡大の議論を進めることはできないはずである。
裁量制拡大」はーー。
一部専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制と共に経済界が求めてきた労働規制緩和策で、その法案は2年以上も棚上げされてきた。残業時間の上限規制などと抱き合わせで関連法案に盛り込まれ息を吹き返した経緯がある。
だが、この二つの制度は長時間労働の是正を旨とした働き方改革とは、やはり異質と言うほかない。
問題発覚後も、新たな不適切データが続々と判明し、加藤勝信厚労相が「なくなった」とした調査原票が厚労省地下室で大量に見つかる体たらくだ。
そもそもなぜ、一般労働者と裁量制の人の労働時間について異なる条件で調べた数値を比較し、誤ったデータとしたのか。担当職員の単なるミスなのか、それとも何らかの意図が働いていたのか。 私は後者だと思う。
【この不適切処理は、裁量制で長時間労働を強いられている人にとっては厚労省の背信行為である】
その原因を究明せぬまま、裁量制拡大の議論を進めることはできないはずである。
裁量制拡大」はーー。
一部専門職を労働時間規制から外す高度プロフェッショナル制と共に経済界が求めてきた労働規制緩和策で、その法案は2年以上も棚上げされてきた。残業時間の上限規制などと抱き合わせで関連法案に盛り込まれ息を吹き返した経緯がある。
だが、この二つの制度は長時間労働の是正を旨とした働き方改革とは、やはり異質と言うほかない。
そして、これだけ大事な関連法案法案を一括でまとめて出す姿勢そのものが「人の命というものをないがしろにしてる」法案だ。
仮に、この法案が正立して、施行されてしまえば、今までの現実絡みても、労働者の「長時間労働」で「残業代ゼロ」「健康は損なわれ」、「うつ病など増加」そして、「過労自殺」が増加するのは目に見えている。
仮に、この法案が正立して、施行されてしまえば、今までの現実絡みても、労働者の「長時間労働」で「残業代ゼロ」「健康は損なわれ」、「うつ病など増加」そして、「過労自殺」が増加するのは目に見えている。
本来企業は、雇用者が働くから経営が成り立っている。
しかし、ここまで政治がこのような法案まで作成し制度化するのは、日本国民の労働者がまた不幸になっていくのは明白だ。
国民の多くが「裁量労働制」の内容を知れば、政党支持とは関係なく「絶対反対」だろう。
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●理解を深めるために是非、見て欲しいサイト
これまでの「裁量労働制」の酷い事例が掲載されている。ほんとにこれを見れば、ゾッとするはずである。現状でさえこれだ、業種が増えれば、確実に労働者の環境は劣悪になり「うつ病」「過労自殺」認定はふえるだろう。
私たち裁量労働制ユニオンは、裁量労働制の不適切な運用により、残業代の未払い、長時間労働、不自由な勤務管理などで困っている労働者を支援しています。裁量労働制を無効にさせる、裁量労働制の適切な運用をさせる取り組みを行っています。業界は、IT、ゲーム、デザイン、出版、映像など多岐に渡ります。
働く人の権利が守られる社会、ブラック企業によって若者が使い潰されることのない社会を目指して結成された労働組合です。正社員・非正規雇用や、業種・職種を問わず、全国から相談を受け付けています。