【震災以降からつづく、ソコモノ(海底に生息してる魚介類)の低迷で漁師としてなりわい復興が出来ぬ漁民たち】
~これまで何度も投稿していますが、311東日本大震災を堺にとにかく、ソコモノ(海底に生息してる魚介類)の大不漁が続いています。~


震災以降、魚群探知機でも「大量の瓦礫があり」「海底地形の変化」が明らかに分かります。

三陸沖のソコモノは、イカ、タコ、ナメタガレイ(ババガレシ)マダラ、スケソウダラ、ヒラメ、毛ガニなどなど震災前は資源が豊富にあり、三陸漁業者や水産関係者の経済を牽引して来た経緯があります。私もその1人です。
ところが、震災があり船や漁具を流失しました。多重債務億単位で船や漁具を再建して、「さあ、漁師復活だ!!」と思い船を動かし操業したところ、震災直後からドンドン資源が減少しています。
僕も昨年9月から船を一切動かせない現実が続いています。何故なら行って漁をすれば赤字になるからです。
震災前なら大体、船の大きさに比例して年間の水揚げ高もありました。
船の金額の1,25の水揚げです。(無論個人差はありますが)
例えば、0.5億の船だと0.57億円、1.2億の船だと1.4億円、3億の船だと3.75億円。という具合です。これが、今では10分の1にも満たない現実です。
毛ガニの場合、県水産情報配信システム(いわて大漁ナビ)
http://www.suigi.pref.iwate.jp/shikyo/
によると、2015年度(15年12月~1月25日)の毛ガニの水揚げ量は969キロ(前年度同期比83・7%減)、水揚げ金額は203万円(同78・9%減)の大幅減。水揚げ量は1996年度以降最低だった14年度をさらに下回っています。
船の金額の1,25の水揚げです。(無論個人差はありますが)
例えば、0.5億の船だと0.57億円、1.2億の船だと1.4億円、3億の船だと3.75億円。という具合です。これが、今では10分の1にも満たない現実です。
毛ガニの場合、県水産情報配信システム(いわて大漁ナビ)
http://www.suigi.pref.iwate.jp/shikyo/
によると、2015年度(15年12月~1月25日)の毛ガニの水揚げ量は969キロ(前年度同期比83・7%減)、水揚げ金額は203万円(同78・9%減)の大幅減。水揚げ量は1996年度以降最低だった14年度をさらに下回っています。
世界3代漁場といわた、三陸の豊かな海は今は全く変化して魚がいない海になっています。
【東日本大震災前は岩手県経済を水産業が引っ張って来た経緯】

温暖化での高水温などの悪影響があり、「漁師も操業に行けない」→「水産関連企業が稼働出来ない」→「被災者雇用の場がない」という現実になっています。
こうした、不漁は船を再建した2012年からずっと続いており、”なりわい”としての漁師、水産関連企業成り立たずにいます。
これまで、「魚介類が今来るか、今来るか」と待ち続けてきましたが、完全に限界の状況にあるのです。
これまで、「魚介類が今来るか、今来るか」と待ち続けてきましたが、完全に限界の状況にあるのです。

僕は、このため苦肉の策として細々ではありますが「海藻の乾物屋」を行っています。
乾物屋・「田野畑漁師の直販所」:http://tanohata.e-senju.biz/
FBの乾物屋・「漁師の直販所」:https://www.facebook.com/kin3200/
収入はわずかですが、今では精神的もとても楽になりました。
地元紙の岩手日報がこうした記事をあげる事も珍しい(良い事しか報道しない)ことですが、是非、上記の現実の「被災地の現実と課題」を取り上げ報道すべきです。
僕はずっと、この不漁の問題は大きな復興の課題と思い、ブログやFacebookで投稿してきました。
とにかく、この不漁は沿岸被災地の大きな課題です。そして、漁業者も水産関連業種も限界です。
行政にも何らかの支援をお願いしなけばならない現実なのです。
とにかく、この不漁は沿岸被災地の大きな課題です。そして、漁業者も水産関連業種も限界です。
行政にも何らかの支援をお願いしなけばならない現実なのです。
これまで、何度も県や水産庁にこの現実を伝え、請願、陳情も行ってきました。しかし、動かない行政には呆れています。そのため、「岩手漁民組合」では、新しい漁法や県の漁政、水産庁漁政に反旗を翻す「浜の一揆」。裁判提訴しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/sasaootako/folder/1570061.html
▼提訴後の原告団による「さけ刺し網を実現する会」
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【岩手県の毛ガニ不漁 高水温要因か、枯渇懸念】
岩手日報 2016年1月27日
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160127_5
12~3月に本県など三陸沖合で漁期を迎える毛ガニ漁が不漁にあえいでいる。岩手県内ーの水揚げを誇る宮古市臨港通の宮古市魚市場の1月1~25日の水揚げ量は329キロで、昨年1月の水揚げ量5390キロに遠く及ばない。高水温などが要因とみられ、資源の枯渇も懸念される中、漁業者に不安が広がっている。
26日、同市場には420キロの毛ガニが揚がり、久しぶりのまとまった水揚げに浜は活気づいた。
県水産情報配信システム(いわて大漁ナビ)によると、2015年度(15年12月~1月25日)の毛ガニの水揚げ量は969キロ(前年度同期比83・7%減)、水揚げ金額は203万円(同78・9%減)の大幅減。水揚げ量は1996年度以降最低だった14年度をさらに下回った。
2月21日には同市恒例の宮古毛ガニ祭りを控えており、同市場の大沢春輝参事は「今後の水揚げに期待したい」と、三陸の冬を代表する味覚の漁獲回復に期待を込める。
岩手日報 2016年1月27日
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160127_5

26日、同市場には420キロの毛ガニが揚がり、久しぶりのまとまった水揚げに浜は活気づいた。
県水産情報配信システム(いわて大漁ナビ)によると、2015年度(15年12月~1月25日)の毛ガニの水揚げ量は969キロ(前年度同期比83・7%減)、水揚げ金額は203万円(同78・9%減)の大幅減。水揚げ量は1996年度以降最低だった14年度をさらに下回った。
2月21日には同市恒例の宮古毛ガニ祭りを控えており、同市場の大沢春輝参事は「今後の水揚げに期待したい」と、三陸の冬を代表する味覚の漁獲回復に期待を込める。