【95日の会期延長をし異例ずくめの「通常国会」を振り返り。あの特別委員会の採決の模様を。いや、正確には採決などはなかった「採決と称する怒号と混乱の模様」を脳裏焼き付けて、その怒りを忘れないで、来年7月の参議院選挙で憲法の仇敵をとりましょう。】
この国会で、安倍政権と自公両党は、私たち国民が大切にしてきた、かけがえのない三つの宝を深く傷つけました。
その一つは、立憲主義。もう一つは、民主主義。そして、恒久平和主義。
その一つは、立憲主義。もう一つは、民主主義。そして、恒久平和主義。

▼安倍政権は、立憲主義を蹂躙し、民主主義を踏みにじり、恒久平和主義を侵害したのです。
あらためて、安倍晋三とその取り巻きに、そして自民・公明の与党に対し、渾身の怒りをもって抗議します。
いうまでもなく、我が国は憲法に基づく政治を標榜しています。憲法の手続によって政治権力が形作られ、憲法が権力の暴走なきよう制約しています。三権分立の「立法・行政・司法」のすべての分野における国家の権力作用は、憲法に基づかねばなりません。ところが、安倍晋三とその一味は、憲法9条が邪魔でしょうがない。日本を戦争のできる国に作りかえようとたくらんできました。本来、そのためには憲法自身が定める憲法改正手続を経るしか方法はありません。しかし、それは国民世論が許さぬことで、およそ現実性がないと悟らざるを得ませんでした。

▼そこで安倍は、抜け道を考えました。
まず、憲法改正の手続条項を変更して、改憲のハードルを下げようとしたのです。ところが、このたくらみが世論の反撃に遭って大失敗。「プレーヤーがルールを変えようとは僭越至極」「やり方が汚い。姑息」「裏口入学的やり方ではないか」。悪評散々で引っ込めなければならなくなりました。これが一昨年の春から夏にかけてのこと。それでも彼はあきらめず、別の手を考えました。「たまたま今、議会内の議席数は与党で圧倒的多数を占めている。それなら、法律で憲法9条を実質的に変えてしまおう」。昨年の7月1日、閣議決定で集団的自衛権行使容認を宣言し、これに基づく法案をこしらえました。憲法を壊す、下克上の法律。戦争法を無理矢理成立させることで、立憲主義を蹂躙したのです。
まず、憲法改正の手続条項を変更して、改憲のハードルを下げようとしたのです。ところが、このたくらみが世論の反撃に遭って大失敗。「プレーヤーがルールを変えようとは僭越至極」「やり方が汚い。姑息」「裏口入学的やり方ではないか」。悪評散々で引っ込めなければならなくなりました。これが一昨年の春から夏にかけてのこと。それでも彼はあきらめず、別の手を考えました。「たまたま今、議会内の議席数は与党で圧倒的多数を占めている。それなら、法律で憲法9条を実質的に変えてしまおう」。昨年の7月1日、閣議決定で集団的自衛権行使容認を宣言し、これに基づく法案をこしらえました。憲法を壊す、下克上の法律。戦争法を無理矢理成立させることで、立憲主義を蹂躙したのです。
そして皆さん。先月17日夕刻のことを思い出してください。あの特別委員会の採決の模様を。いや、正確には採決などはなかった。採決と称する怒号と混乱の模様を。



▼僕は、「人間かまくら」という言葉をこのとき始めて耳にしました。
委員長を取り巻いて、野党の抗議を遮断したあの人間かまくらを作った人たちは、特別委員会の与党委員ではなく、自民党議員の秘書連中だったというではありませんか。ルール無視。力づくでの採決もどきの混乱を、採決あったとしたのです。もちろん、速記録には、「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」とだけ書かれていました。「採決不存在」というほかはないのです。
委員長を取り巻いて、野党の抗議を遮断したあの人間かまくらを作った人たちは、特別委員会の与党委員ではなく、自民党議員の秘書連中だったというではありませんか。ルール無視。力づくでの採決もどきの混乱を、採決あったとしたのです。もちろん、速記録には、「発言する者多く、議場騒然、聴取不能」とだけ書かれていました。「採決不存在」というほかはないのです。
▼ところが、10月11日になって、速記録に加筆が行われたのです。
11の法案について、「質疑を終局した後、いずれも可決すべきものと決定した」「なお、両案について附帯決議を行った」というのです。あの混乱のなか、それはあり得ない。明らかな捏造です。これは、民主主義を踏みにじる暴挙であり、完全に国会のルール違反行為です。
11の法案について、「質疑を終局した後、いずれも可決すべきものと決定した」「なお、両案について附帯決議を行った」というのです。あの混乱のなか、それはあり得ない。明らかな捏造です。これは、民主主義を踏みにじる暴挙であり、完全に国会のルール違反行為です。
▼このようなやり方で成立したとされた戦争法は、
憲法の恒久平和主義を侵害する内容です。この11本の法律を束にして、政府与党は「平和安全法制」と呼んでいます。また、マスコミの多くは「安全保障法制」、略して「安保法制」という言葉を使っています。しかし、この法律に反対する私たちは、ズバリ「戦争法」と名付けました。これは、「平和」「安全」とは逆の地球に裏にまで行って「自衛隊」が「アメリカ軍」に加担出来るのです。一定の要件が整えば、日本も戦争をすることができると定める法律だから戦争法なんです。文字どおり、日本を戦争のできる国とする法律だから、戦争法なのです。
憲法の恒久平和主義を侵害する内容です。この11本の法律を束にして、政府与党は「平和安全法制」と呼んでいます。また、マスコミの多くは「安全保障法制」、略して「安保法制」という言葉を使っています。しかし、この法律に反対する私たちは、ズバリ「戦争法」と名付けました。これは、「平和」「安全」とは逆の地球に裏にまで行って「自衛隊」が「アメリカ軍」に加担出来るのです。一定の要件が整えば、日本も戦争をすることができると定める法律だから戦争法なんです。文字どおり、日本を戦争のできる国とする法律だから、戦争法なのです。
▼私たちや戦争を体験して来た人たちは70年前、戦争の惨禍を繰り返さないことを誓って、平和国家日本を再生したはずです。
そのとき、なぜあのような悲惨で無謀な戦争をしてしまったのか、十分な反省をしたはずです。その答の一つが、「民主主義の不存在」でした。戦前、国民は主権者ではなく、統治の対象たる民でしかありませんでした。自分たちの運命を自分たち自身で決めることのできる立場になかったのです。情報に接する権利も、意見を発して政治に反映させる権利も、まことに不十分でしかありませんでした。「民主主義」がなかったから、戦争に突き進んでしまったのです。
そのとき、なぜあのような悲惨で無謀な戦争をしてしまったのか、十分な反省をしたはずです。その答の一つが、「民主主義の不存在」でした。戦前、国民は主権者ではなく、統治の対象たる民でしかありませんでした。自分たちの運命を自分たち自身で決めることのできる立場になかったのです。情報に接する権利も、意見を発して政治に反映させる権利も、まことに不十分でしかありませんでした。「民主主義」がなかったから、戦争に突き進んでしまったのです。
▼今まだ僕たちは民主主義を失ってはいません。今からでも遅くはありません。主権者の権利として、戦争を可能とする【戦争法廃止】を強く求め、平和を崩す安倍政権にノーを突きつけましょう。
▼私たちは、選挙の日一日だけの主権者ではないのです。いま、安倍政権は、選挙によって国会内での多数の支持を受けたとする傲慢をひけらかしていますが、世論は反対多数だったのです。戦争法成立には多くの国民の怒りが沸騰しています。絶対にあきらめてはいけません。
この怒りを忘れず忘れずに持続しようではありませんか。
来年7月に行われる参議院選挙まで、あの強行採決された場面を頭に脳裏に焼き付けて置いて、怒りを持ち続け、この選挙にぶつけようではありませんか。
来年7月に行われる参議院選挙まで、あの強行採決された場面を頭に脳裏に焼き付けて置いて、怒りを持ち続け、この選挙にぶつけようではありませんか。
▼水島朝穂さんが、ヒトラーの「わが闘争」に、「大衆の理解力は小さいが、その代わり忘却力は大きい」「宣伝はこれに依拠せよ」というくだりがあると指摘しています。いま、安倍晋三もヒトラーを真似して、国民の忘却に期待し、依拠しようとしています。

しかし、安倍に面と向かって大きな声で言いたい。
「主権者を『忘却力が大きい』と舐めてはならな
い」と。

▼私たちは反安倍勢力を総結集して、自公両党との選挙戦を勝ち抜こうという野党の試みに賛意を表します。
立憲主義・民主主義・平和主義の破壊に加担した、自民・公明そして、次世代、改革・元気各党の議員の落選運動を今から始めようではありませんか。
立憲主義・民主主義・平和主義の破壊に加担した、自民・公明そして、次世代、改革・元気各党の議員の落選運動を今から始めようではありませんか。
国民自身のこの手で、「立憲主義」・「民主主義」・「平和主義」を再構築しようではありませんか。
あの怒りを絶対に忘れにようにお互い工夫し、絶対に忘れぬように、これからも情報を出しあい、自分の意見を表しあいながら、「あの時の怒りの継続」誓いあっていきましょう。